木材を求める旅

【お知らせ】

ラビーダの木を紹介するページが完成しました!

http://lavida.co.jp/about/wood/

 

こんにちは、長谷川です。

 

ラビーダで作る家具や家は、主に木で作られています。

木には大きく分けて、広葉樹と針葉樹の二種類に分けられますが、家具材にはより固く目の詰まった広葉樹が適しています。丈夫であったり、堅いためゆるみが出にくいという理由からです。

 

皆さんがよく目にしていたり使っていたりする家具も、森や山で育った木が材料となっています。

 

食べ物の産地や生産者の方をこだわっている方は、最近だんだんと増えてきましたね。

でもまだまだ家具や家に使われている素材が、どのような木で、どのような場所で育ったのかまでこだわられている方は少ないのではないでしょうか。

 

自然素材である木は、同じ樹種でも育った環境や樹齢で大きく特徴が異なります。

寒いところで育った木は目がつまり堅くなり、暖かいところで育った木は成長速度が速いため大きく育つのですが密度があまり高くはありません。

さらに日のあたる南側は成長速度が早く、北側は成長が遅くなりやすいなど、個体差も激しいです。

年輪が幹の中心にこなかったり、幹が曲がっていたり、、、。

自然で育つ木には一本たりとも同じものはありません。

 

我々ラビーダでは、現在大きなプロジェクトが進行中です。地元福島の木材資源をもっと活用し、健全な里山や自然を回復させていくために動き出しています。

 

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そんなわけで、社長岡田さん、そしての三人で、熊の出る山の奥へと行ってきました。

 

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紅葉にはまだ早い、秋になりかけの山です。滝や〜

 

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我々一行がたどり着いた先にはパワーショベル。

そうです、林業の現場です。

 

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ナビゲーターは、いつもお世話になっている五十嵐さんです。

 

IMG_2830岡田さんがパワーショベルに持ち上げられます。大自然に興奮です。

 

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なんと山の上へいくためには、キャタピラ車の荷台に乗って移動するそうです。

なかなか貴重な体験です。

 

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やっさほ〜♪と木こりの歌を歌います。

 

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やっさほ〜♪、とやまびこが聞こえてきました。

 

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林業は、林道をつくり重機が山へ入っていけるように整備していくことも仕事のひとつです。

 

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まるで海外のサファリのようですが、ここは福島県です。

 

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割とスピードは速いです。グォォォォォォォォーーーーと唸り をあげて登っていきます。

 

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顔を上げると雲海が広がっていました。

 

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キャタピラ車が入れる限界まで登った後は、徒歩でさらに奥までのぼって行きます。

 

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かなり登ったところで、とうとう目当ての木に到着しました。

 

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樹齢300年前後と予想されるミズナラの大木です。

 

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五十嵐さんがこのミズナラを見つけなかったら、この木はそのままパルプ工場へ送られ、紙の原料となる予定でした。

 

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幹は雪の影響からか大きく曲がっていますが、枝振りは大らかで良材になる可能性が高いです。

 

IMG_2906幹の中に虫食いや割れがなければいいのですが、、、こればかりは伐採製材するまでわかりません。

 

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さらに山の奥へいくと、樹齢300年クラスのミズナラがもう一本現れました。

 

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こちらの木も立派な木です。

 

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枝の太さでも十分に家具材として使える太さです。

 

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福島の自然が育んだ、豊かな木目を楽しめるダイニングテーブルができるかもしれません。

 

 

IMG_2933社長もこの大木には驚きを隠せないようです。

 

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双眼鏡で樹形を確認するぐらい、大きな木です。

 

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あの葉っぱは確実にミズナラだな、と社長。

同じナラの木でも山にはコナラなどたくさんの種類のならの木が生えています。

 

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山の斜面でよくここまで成長したなと感動する大きさです。

 

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ナラの木は、寿命が平均350年から400年程と言われています。

これ以上の老木になると、そのまま立ち枯れてしまいます。

 

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このあたりの木は雪によって幹が大きく曲げられてしまうようです。

 

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はっかの匂いのする樹皮だよ、と渡された木の皮。何の木だったか名前を失念してしまいました、、、ネズの木?

 

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社長も匂いを嗅ぎます。いい匂いです。

 

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そんなことをしながら一行はさらに奥へ。最後の目当ての大木へと到着しました。

 

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タモの老木です。枝振りがすごいことになっています。

 

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厳しい自然によって形づくられた力強い樹形です。

 

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社長の見立てでは、立ち枯れする直前。もしかしたらもう枯れているかもしれないとのことです。

 

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目当ての木をみたので下山します。製材するかどうか、その判断をするための下見が終わりました。

 

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家具材にするための伐採時期は新月のときがベストです。月の重力によって木に含まれる水分量が変動するためです。

 

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キャタピラ車に乗っての下山はスリル満点でした。

 

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キャタピラ車の後ろの木の幹が空洞なのがご確認いただけますか?

立ち枯れした木は写真のように幹の中が空洞になってしまいます。

 

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あの山の奥で木を見てきました。

山の裾野から順に木の伐採は進行していきます。我々以外で木を買う会社は近辺にないため、ここに生えている木は全てパルプになってしまいます。

 

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山から雲が降りてきました。山の天気はあっというまに変わります。

 

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今回のコーディネートをしていただいた五十嵐善徳さん。

ラビーダで扱っている桐材栗材も五十嵐さんとの縁によって出会うことができました。

 

今回下見した木を切って製材しても、家具をつくるためには、早くて5年から10年程寝かせなければいけないと言います。

「君たち若い世代のために、我々は良い木を選んで切っておくんだよ」と優しい笑顔でおっしゃっていただきました。

 

 

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実際に木を切ってもらう木こりの五十嵐薫さんにも、山の仕事のことを教えていただきました。

次の世代が豊かに暮らしていくために、自分たちは仕事をしているとおっしゃっていました。

 

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山で働く皆さんのお話は、世界観の大きさをストレートに感じさせます。

自然と共存していくための感覚を、知っているかのようでした。

 

 

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この豊かな自然が、地元にあるということが幸せです。

 

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帰りの車内では、早くもあの材でどんなプロダクトを作るか話が盛り上がりました。

 

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福島の自然が育む素材で、家と家具をつくる。

完成するのは5年から10年、もしくはもう少しかかるかも知れませんが、自然で流れる時間の早さを思うとそれでも早いのかもしれません。

自然の循環の一部が、自分の仕事なことはとても幸せなことだと感じます。

 

 

長谷川