福島県産材の伐採に行ってきました

こんにちは、長谷川です。

先日の木材を求め山に入ってから早くも一ヶ月。

とうとう伐採の時が来ました。

林業、杣人、製材業と、山をフィールドとしているスーパーヒーローの方々に、家具屋の私たちが同行し、家具というプロダクトの完成までを見越して木を伐採するプロジェクト。

地域の自然や地場産業の活性化、里山の再生を目指したローカルデザイン(2012年グッドデザイン賞受賞)として、ラビーダが本腰をいれて取り組んでいるビッグプロジェクトです。

 

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山に入り、目の前で伐採されていくミズナラの大木。ものすごい迫力でした。

ミズナラの伐採は秋から冬にかけての新月の時期がベストです。(新月伐採)

ミズナラは、名前からもわかるように樹液を多く含む樹です。落葉し休眠状態の時期に、月の引力が一番小さくなる新月のタイミングで伐採する事により、木の内部の水分量(含水率)が最も少ない状態で伐採、製材、乾燥の行程をする事が出来ます。

木の含水率が高いと、割れやゆがみだけでなく、内部のカビの発生や腐敗の原因になり、何百年も生きた木を無駄にすることになってしまいます。

 

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伐採後は、丸太の状態で製材所へ運ばれます。

今回伐採した木は三本。(上画像に映っている丸太の分量だけで、三本分です)

ミズナラ二本と一緒に、シナの大木も一本伐採しました。

突き板として使用される事の多いシナ材を、いつか無垢で使ってみたいと考えています。

 

今回伐採された木材は、この後最低でも5年、長ければ10年以上も自然乾燥させます。

長い時間をかけて、家具へと姿を変える山の木々。

こういった木を切る事は若い私たちスタッフのためだけでなく、福島の自然や産業の未来への投資だと社長は言います。

木がco2を一番吸収するタイミングは、成長する若木の時期。大木を伐採する事で若木の成長を促進し、co2排出量を少しでも減らさないと、地球規模の温暖化は歯止めがきかない局面にさしかかっています。

森林伐採がすべて温暖化に繋がるわけではなく、伐採による適切な森林保全を続けて行く事が非常に大事なことです。そのことを広く知ってもらうためにも、こうしたプロジェクトを単なる慈善活動で終わらせることなく、私たちの未来を明るくするビジネスモデルとして成功していくことが必要不可欠だと言えます。

 

 

長谷川