Aチェアの座面

こんにちは、長谷川です。

 

先日のブログでちょっと詳しく書きすぎたAチェアの構造、さらに伝え忘れたことがありました。

Aチェアの座面のことです。

 

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座面に黒い革シートを張ったAチェア。

Aチェアの魅力はなんといっても座面の生地の張替えのしやすさにあります。

 

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座面はプラスドライバーが一本あれば簡単に外せます。

 

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くるくる、、

 

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カパッ。

ものの数十秒で座面が外せました。

 

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その秘訣は座面に埋め込まれている雌ネジ(めねじ)です。

取り外した座面の裏側を少し良く見てみると、、、

 

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座面木部にしっかりと雌ネジが埋め込まれています。

大げさかもしれませんが、変形のしやすい木製品。

1ミリでも雌ネジの位置がずれてしまうとゆがみが生じてしまい割れの原因になってしまいます。

 

なので一般的に座面の固定は、脚部の貫(ぬき)と座面を木ネジで直接打ち付けて固定してしまうことが多いです。

 

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ここで、北欧ビンテージの一般的な椅子と比較してみたいと思います。

左がAチェア、右がビンテージの座面です。

 

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ビンテージの座面は、座面を何度も交換した形跡があり、その度に木部を傷めてしまっていることが穴の形跡から読み取れます。

(小さな無数の穴は虫喰いによるものです)

 

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座面を固定するための穴を修繕した形跡が見られます。

木ネジによる固定は、座面を張り替える度に穴が増えてしまいます。

これでは気軽に座面を取り外し、メンテナンスをするのは難しいですね。

 

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メンテナンスのプロ、家具職人の佐久間さんがふと口にした言葉。

「普通の家具屋さんは売ったら終わり、売りっぱなしで良いですからね」

 

100年使える家具、100年使い継いでいく家具、100年大事にできる家具。

佐久間さんの言葉が、ラビーダはメンテナンスを前提にした物づくりをしている証なんだなと思った長谷川でした。

 

 

 

長谷川