【リペア】イージーチェア(日本製)

今日の昼間にはとうとう初雪となる雪がちらついていました。ぐっと冬の訪れを感じる週末でしたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。日々寒くなり、最近は風邪も流行しているようです。急な気温の変化に対応できずに体調などを崩してしまうことも多いようです。皆様も疲れや寒さには十分に気をつけてお過ごしくださいませ。

 

さて先日、家具のリペアが完了し納品へ行ってまいりました。

 

Before

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ご依頼品はイージーチェアです。

修理をご依頼していただいたS様は以前新築された際、ダイニングテーブルとダイニングチェアなどをご購入いただいているお客様です。そして、今回はS様のご両親が使用していたイージーチェアを譲り受けることになり、その張替えと木部の修理をご相談していただきました。

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現状はとてもいい状態で経年変化しているものでした。購入されて約40年ほど使われていたとのことでしたが、座面のクッションなど消耗品である部材に劣化・木部の塗装に劣化による剥がれなど見受けられましたが、根本的な部分の以上などは見られませんでした。

 

そして、今回は座面の張替えと木部の再塗装を施しました。

 

After

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元々のイメージや雰囲気を変えないように張生地や木部の塗装をしました。

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生地が変われば使い心地とイメージもガラッと変わります。様々な生地を触り見比べ、全体のバランスを想像しながら生地を選びました。今回の記事はKvadratのHallindal(ハリンダル)65です。

ハリンダル65は1965年に、女性家具デザイナーのNanna Ditze(ナナ・ディッツェル)によってデザインされました。

生地の質感や強度も抜群なおすすめの生地です。

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木部も一度古い塗装を全て剥がし、サンディングを施し、以前の色に合わせてウレタン着色を施しました。木部の大きな傷はあえて全て取らず、今までの傷の大切な歴史として程よく残しました。

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新しい家具を買うことは容易にできます。しかし、ご両親が永く大切に使ってきた想いを引き継ぎ自分とそのお子様たちにも使っていきたいという強い想いでご依頼いただきました。

古いものが良いというわけでありませんし、高級なものがよいというわけではありません。修理をするということはその想いを引き継ぐということ。大切なものだからこそこれからも使いたいと思うのです。

 

S様 今回はご依頼いただき誠にありがとうございました。納品時に大変喜んでいただけてとても嬉しく思います。

 

今お持ちの家具のお困りごとがありましたら、まずは是非ラビーダまでご相談下さい。

 

saku