食べるとつくるの、良い関係。
キッチン

ダイニングテーブルが家族の集う場、食べる場であるならば、キッチンは食をつくる場、そして食材や道具の保存の場でもあります。現在、リビングダイニングと一体となったオープンキッチンが主流ですが、そうした空間のなかにあっても、ラビーダは食べる場とつくる場の「住み分け」と「つながり」の両面からキッチンをデザインします。調理中の匂いや湿気、シンクの水音が家族の団らんの場まで立ち入らないよう空間上の独立性をはかります。「つながり」を生むのは無垢の木です。耐水性のあるチークのカウンター、ダイニングテーブルと接するシンクまわり、食器収納などの造作家具には栗やタモ、ナラ材などデザインと機能を考慮した適材を。開け閉めの多い収納扉ひとつにも、手のひらや指先のわずかな感触にまで気を配り、人が使って気持ち良いキッチンです。