ハンス・J・ウェグナーの名作「PP701」。「W1」よりも座面が低く、全体的にコンパクトなこの椅子は、日本人の体型にも良く合います。最大の特徴は、笠木にある十字型の「契(ちぎり)」。笠木は4枚の無垢材と2枚の薄い木材で寄せ木にして、この十字型の「契」で繋げています。契は分からないように加工するのが一般的ですが、PP701ではこの契をあえて見えるように仕上げています。心にくい演出ですね。また、流れるようなフォルムで笠木と一体となっている肘部分も、この椅子の魅力ではないでしょうか? 一見、肘にしては長さが足りないように見えるのですが、この椅子と生活してみるとちょうど良い長さであることに気づきます。腰掛けるとき、身を預けているとき、立ち上がるとき、テーブルにしまうとき、いづれにもちょうど良い長さは、さすがウェグナーと関心させられます。ウェグナーにはめずらしいスチール脚の作品ですが、ぬくもりや人の温かみをこの椅子からは感じます。妻のインガが最も愛した椅子というのもうなづけますね。
¥177,000
北欧ヴィンテージの名作から、日本の名作家具まで本物の家具を取り揃えております。トータルコーディネートのご相談も承っております。照明、寝具は厳選された商品とともに専門のスタッフが常駐しております。ぜひお気軽にお越しください