皆様いかがおすごしでしょうか。
まずは被災された方々にお見舞い申し上げます。
今日は少し長くなります。
不幸中の幸いで、LaVidaで住宅を建ててくださったお客様宅は全て、
損壊はほとんどなく、一部壁に小さなヒビが入った住宅があった程度でした。
連絡を取れる方に関しては無事も確認できたので、一安心しております。
驚いたのは、LaVidaの住宅では新築でもリノベーションでも収納を造作(作り付け)
にすることが多いのですが、そのほとんどが食器等が飛び出る事もなく、
そのおかげで怪我等も無かったというお知らせを聞く機会が多かったことです。
中でも引戸の収納は微動だにしなかったようです。
やはり、家具とプランニング、機能と美しさのバランスを徹底して考えた住宅は、
結果としてこういった事態にも被害を最小限に留められるという事が分かりました。
薪ストーブに関しても本体が数センチ動く程度で、鋳鉄の塊なのであの震度でも
倒れる事もなく、震災直後でも暖をとれました。
今回の事で私たちの住宅に関して、さらに確信を強めることになり、またこれから
すべき事も明確になりました。
今までの大震災後や戦後と同じく、「この金額でリフォームします」という業者は
間違いなく増えることでしょう。
私たちはそれに対し「少し待ってください」と言いたいです。
すぐに元通りに修復し普段の生活に戻りたいですし、お金さえ出せばそれが叶います。
ただ、それでは同じ事の繰り返しです。
戦後からの復興時、まず住む場所をという理念の元、質は関係なくただ家が無数に
建てられ、誰もが家を持つ事が可能になりました。杉も管理しきれない程に植林され
ました。
それから数十年経ち、ようやくこれから次のステップに、つまり日本を見つめ直し、
「より良い生活」を追求していける段階にきました。
断っておきますが、工務店や大工さんが悪いわけではないです。
ただ私たちが必要だと考えるのは「より良い生活」のための再生、
住まいと生活が調和した再生をすべきだと謂う事です。
私たちは震災被害の為の新チームを立ち上げ、皆様に前を向いて頂くために、
この先の日本のために、敢えて手間をかけようと思います。
ただ直すにしても、お付き合いのある工務店さんがいたとしても、まず私たちに
相談してみてください。
とにかく現場に脚を運び、この目で状況を見て、みなさんが最善の判断を下せる
ように、全力を使い協力いたします。
いつもと変わらず、いかなる相談にも乗れたらと私たちは常に前を向いております。
LaVidaの住まい、本日は震災後、記念すべき一棟目の引渡し日で、郡山市内の
T様邸の現場に行ってまいりました。
震災当日、現場は仕上げ段階の施工途中でしたが、幸いな事に破損は一切ありませんでした。
設計力、施工精度、使用材料、手前味噌ですがすばらしい住宅がまた一棟完成しました。
現場は早速動いてます!
来月頭には会津のK様邸の引渡が待っています。
こちらの物件もまたすばらしい住まいですので、改めてお披露目出来ればと思います。
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