郡山市に竣工したO様邸。とうとうお引き渡しの日を迎えることが出来ました。
郡山駅前に建てられたO様邸。
「より小さく、しかしより良く」というコンセプトのもと、限られた敷地だけど質の良い空間となるよう全力を尽くしました。
O様のご実家は、近くに流れる川を挟んだ対岸にあるお茶屋さんです。
日本の伝統に触れながら育ったO様の感性を大切にし、日本の育んだ素材や技法を大切にした住まいを目指しました。
例えば、窓にかけられた竹で編まれたすだれ。暑い日差しを防ぐ、日本の昔からの知恵です。
木製の玄関は、断熱仕様。楢の無垢材によって、気密断熱性能に優れ、経年変化が楽しめます。
O様邸のために作った、ラビーダオリジナルの玄関ドアです。
玄関を入ると、シンプルな姿見と小物を置く棚。
この鏡と棚は会津産の本漆によって仕上げられています。
襖をあけると、ダイニング。
ルイスポールセンPH5が照らす優しい光の空間です。
こちらのダイニングセットも漆で仕上げた別注モデルです。
ダイニングテーブルに使われた素材は、北海道産のミズナラ。
樹齢300年を超す、超稀少材によって作られたテーブルには、全てシリアルナンバーが入ります。
O様のテーブルはNo.29。漆で仕上げたaテーブルは、別格の輝きに仕上がりました。
リビングには、オリジナルのテレビ台を収めさせていただきました。
今回のO様邸は、家も家具も全て無垢材で作られています。
この試みも、ラビーダ初。様々な木材の個性が際立つ仕上がりになっています。
リビングの地窓からは、自然を感じる借景を施しています。
要所要所に植えられた植栽を、借景として切り取る窓。無駄が無く、それでいておおらかな植栽によって、家の中と外をゆるやかにつなぎます。
リビングの奥は、四畳半の和室。
西條木工所さんによる、こだわりの建具が空間の表情を豊かに変化させます。
階段の段板は松。「うづくり」という技法によって、木目が浮かび上がり滑り止め効果のある表情に仕上げました。
二階の笠木も漆。
漆仕上げの笠木によって、二階の部屋へと誘導されていくよう設計されています。
二階奥の子供部屋。天井が高く、広がりを感じます。
そして隣のご主人の書斎。
カウンターデスクと書棚です。
デスクワークのためのライトも書棚の裏に仕込みました。
二階の一直線の廊下。抜け感が気持ちのよい場所です。
奥様の個室は、家事作業をするための部屋と兼務です。
家事動線を考え、すぐそばに水回りがあります。
洗面台も、可能な限り機能的になるよう、設計させていただきました。
そんなわけで、無事お引き渡しです。
仙台からのお引越のO様ご家族。引っ越し作業を終え、郡山の新居へ到着しました。
すだれの操作を習うご主人様。
シンプルな構造ですが、奇麗に丸く巻き上がる構造になっています。
まだまだ見所一杯のO様邸。
今回説明しきれなかったことも沢山あるので、次回またご報告したいと思います。
O様、この度は一緒に住まいづくりをさせていただき、本当にありがとうございました。
家は建てて終わりではなく、これから長い時間を過ごす大切な場所です。
メンテナンスや改善など、O様の住まいづくりのお手伝いをこれからも末永くさせていただければ幸いに思います。
長谷川
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