とうとう一年の半分が過ぎ7月に入りましたね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
6/17〜7/2に開催されていた恩贈りフェアも大盛況で昨日無事終了いたしました。店内商品は大部分が売約済みのリボンがつけられ、多くの家具や雑貨類が旅立って行きました。20年来のお客様や久しぶりに足を運んでくれた方、初めてのお客様など多くの方などがご来店されました。当時の想いやこれからのあり方などお客様とお話ししながら、ラビーダは本当にお客様に支えられているなと感じました。これからもより良い暮らしをご提案できるよう、スタッフ一同日々精進していこうと思います。誠にありがとうございました。
さて、先月無事に引き渡しが完了した福島市S様邸の住宅ディテールワークが美しかったので、今回はその中の木製手摺について職人目線でご紹介いたします。
S様邸の手摺は栗材を使用しています。栗材はもともとタンニン成分というポリフェノールが多く含まれており、水や腐りなどにも強い材料と言われています。
手摺部は丸く削り出し、握りやすい絶妙な太さに仕上げてあります。しかし、今回のS様邸は2階に上がる階段はまっすぐな直線ではなく何回か方向が変わるので、それぞれの位置できちんと位置出しをして、隙間ができないように角度を確認しながらカットしてジョイントしていきます。これがかなり繊細で手間暇がかかる作業なのです。
特に工夫を施されているのが、90度転回する角面のジョイント部分です。
通常は丸い手摺の受け座を半円状に削り、乗せるように手摺を固定しますが、角の部分の取り付けに関しては丸面の形ゆえ、少々強度とズレが不安な場合もあります。
上記の写真はサンプルで製作した角面の手摺ディテールです。
そのため、今回は手摺部分に受け座の穴加工をし、受け座に被さるようにすることでズレを予防し強度を保つことができるようになっております。
全体で見てしまうと見落としてしまいそうな細かなディテールワークも、専門分野から見るとたくさんの発見と面白みが見えてきます。小さな部分ではありますが、それが見え方や使用感など全体の印象も変えていくものだとも思います。職人目線で今後も様々なディテールポイントを分かりやすくご紹介していきたいと思います。
saku
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