以前に外壁の様子を紹介した須賀川のI様邸が無事完成いたしました。
実はこちらのI様邸はLaVidaスタッフの伊藤さんのご自宅になります。一般公開までじっくりと準備を重ねてまいりましたが、満を持して内部の様子を公開していきたいと思います。
今回は家の中核となる造作キッチンを重点的にご紹介します。
過去ブログ→【新築】須賀川 I様邸の外壁
こちらは何の変哲も無い無垢材の板です。LaVidaでは通称「框パネル」と呼んでいます。
国産の栗の無垢材でできています。
裏側の様子。ぐるりと一周、厚めの材料で框 (かまち) を組み、中に薄い板をいれています。
もう一度表側。厚い材と薄い材が表側でフラットになっています。
無垢の材は温度や湿度の変化の中で変形してしまいます。まるで生きているようです。
LaVidaが求める心地よい住宅は高断熱・高気密。さらに自然素材をふんだんに使い、壁や天井に漆喰を使用するため、住宅工事の工程内でおさめる造作家具は、急激な温湿度の変化をともなう過酷な環境条件をクリアする必要があります。
家具屋の視点で選び抜いた無垢の材を適材適所でより多くのシーンに、より多くの方々にご提供したい想いから、多くの失敗と試行錯誤を重ねた末、デンマークの建築家、Mogens Koch (モーエンス・コッホ) のキャビネットに着想を得て生まれた「型」がこの框パネルです。
一見何の変哲も無い平らな板ですが、過酷な環境条件の中で「何の変哲も無い」を満たすために一手間掛かっているのです。
前置きが長くなってしましましたが、キッチンやその他の造作家具の多くに、この框パネルが用いられていることが、I様邸のデザイン上の大きな特徴となっています。
キッチンは美しい木目と明るい色で、さらに腐食に強い栗の框パネルを基調に、アイランドのカウンターをチーク材で、ガスコンロのある奥のカウンターはステンレスでおさめました。
水栓は日本トリムとドイツのGROHE(グローエ)社の共同開発によるGRASIA(グラシア)を採用。
整水器(浄水器) と一体型の美しい水栓です。
過去ブログ→日本トリムの整水器の取扱いが始まりました。
アイランドの天板は水に強く、さらっとした手触りが心地よいチーク材を使用しています。
アンダータイプのステンレスシンクは既製品を組み合わせています。天板と同じチーク材で製作した水切りは、作業スペースが広がる上に、シンク内のちょっとした目隠しにもなります。
アイランドの下部はMiele(ミーレ) の食洗機、ゴミ箱用のオープンスペース、三段の小引き出しがついています。リビング側は浅い収納になっています。
反対側からの様子。
ガスコンロのあるバックカウンター。幅広のざっくりした引き出しで構成されています。
こちらのカウンターは内部構造まで無垢材で製作しています。
カウンターの上は左からガスコンロ、作業スペース、(電子レンジ)、ガスオーブン。カウンターの右側は冷蔵庫スペースです。
ガスコンロはリンナイのDELICIA GRiLLER(デリシア グリレ)。掃除しやすくかつ、スタイリッシュなデザインです。
ざっくりした割付でも、一升瓶などの長物もきれいに収納できるようになっています。
I様邸の無垢のキッチンはいかがでしたでしょうか。
次回からは、I様邸のキッチン以外の部分も詳しくご紹介していきたいと思います。
楽しみにしてお待ちください。
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