FINN JUHL Table

なかなか知ることのないメンテナンス。
ラビーダではどういう物を使い、どのような方法で直しているのか、これから少しづつですが載せていこうと思います。
 
今回のメンテナンスは、まずFINN JUHLのエクステンションテーブルです。
 

 

 
この作品は幕板にPPのマークがあり、OLE WANSENSCHERの名がありました。しかし、何か違うような。。。
よく詳細を見てみると裏の貫の部分にうっすらと刻印がされておりました。この刻印より、この作品はNiels VodderのFINN JUHLのJudas Tableだという確信が持てました。
 

 
ちなみに去年がFINN JUHLの誕生100周年でした。
それに伴い大規模なオークションがデンマークで開催されました。そこにも今回の物と同じタイプの物も出品されたおりました。
 

 
 
さて、前置きが長くなりましたが、今回のメンテナンス内容です。
 
ローズウッドのラッカー塗装仕上げ。状態としては小さな傷や小さな欠け、割れがありました。
 
•まず、割れ欠け部分を接着。その後同種の材料やパテで補修。
•次に全体の傷です。小さな傷や汚れなどをごく細かいサンドペーパーで削り仕上げました。
•最後に塗装です。現状がいい状態でしたので、特にラッカーでの再塗装などはせずに蜜蝋のワックスで仕上げました。
 
大まかですが、今回はこのような内容でメンテナンス・修理しました。
 
家具を扱う上で修理やメンテナンスは長く使う為にとても大事なことです。
それがビンテージや長く使っている家具ならなおさらです。
使っていく上での疑問や修理のご相談など分からない部分がありましたら、気軽にお聞きください。
 
追伸。常連さんでもなかなか私が何者か分からない方がいますが、私はこちらが専門分野ですよ。
 
 
佐久間