Cigar Box
日に日に寒くなり、暖かいものが恋しくなる今日この頃。みなさんはどのようにお過ごしでしょうか。今回はちょっと普段とは違う細かい視点で見たラビーダのビンテージ小物をご紹介します。
Alfred Klitgaard & Maria Viktor のシガーボックスです。
素材はローズウッド。そして蓋にはエナメルの装飾がされています。この装飾の色味や質感は現代のものではない独特の味わいがあるんですよね。
そして、私が一番注目するポイントがディテールの仕上げ方なんです。表面には現れない丁番の造りや、それどれの部材の薄さなど細かな点がとても綺麗なんです。材料の特性を知り、試行錯誤して作られた形だと思います。というのも、閉めたときに全く歪みがなく、蓋と箱に隙間がないんです。これだけの薄さで作ったらまず板が狂ってしまいそうなのに…職人さんの技術に驚く限りです。
ビンテージものを修理やメンテナンスをしていると、その物に懸ける方々の想いが読み取れてくるんです。何十年経っても今の世に残っているということは、きちんとした理由があり、そこから学ぶ事はとても多いんです。
細かなディテールをこだわるからこそ、その想いに感動するんですね。
saku
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