納品:キッチン収納

今日の午前中は特注造作家具の納品(現場作業)に行って参りました!
 
今日は細かく造作内容と、工事の工程を皆様にご覧になって頂こうと思います。
(A様、ご協力ありがとうございます。)
さて、キッチンは囲い込みタイプで、限られたスペースの中に既製品の食器棚を置かれていまして、これを造り付けに置き換え、スペースの有効利用から使い勝手を改善。
前板は耐震を考慮し、引き戸。腰下はしゃがむ事無く収納物が把握できるように抽斗(ひきだし)としました。
実際使いやすそうに納まりまして、後々A様からお聞きするご意見が楽しみです。
現状、周りの使用材料とこれからの経年変化を考慮し、使用材料はナラ材。
手掛けに関しては水回りで濡れ手で触ることが多いのでチークを使用。
コンロ脇の壁は現状化粧ボード仕上げ、油煙の影響で汚れも多少目立ってきてましたので、この箇所にキッチンパネルを取付。
そして、作業工程です。

まず既存の家具を外し、現況を再チェック。
この時に床、壁、天井の不陸(微小な凸凹)や、巾木、回り縁の細かい形状、等を1mm以下で実測し、瞬時に現場納めの「ベスト」を導きだします。
 

 
そしてキッチンパネルを寸分狂わず取り付け、隙間をコーキング後、収納本体を設置。
住宅というのは基本的に完全な直角や水平は一つも存在しないので、家具側でそれに合わせ細かい調整を行います。
なによりも実はこの作業に手間がかかります。
マニアックですが、現場を見ていて一番興奮するのがこの作業です。
 

 
本体の設置が終わってもまだまだ終わりません。
次に前板と抽斗を取付けますが、扱うのは木です。
家具工房と現場では湿度から温度から違ってきますので、多少キツくなったり緩くなったりが当然出てきます。
ですので、お客さんが使う時に「引戸が重い」や「ガタつく」等のストレスを感じないよう、最終調整。
これも職人さんの経験でしかどうしようもありません。
カンナ、ノミ、切出し、胴付き、等の細工道具で丹念にかつ、素早く仕立て上げます。
 

 
その間に収まりが最終うまく行ってるか、デザイン上使う上で問題はないか、最終チェック。をしながら、お掃除&お片づけ。気づけば調整も終わり、前板も抽斗も取付けられ、完了!
 

 
どうです。キッチンに「前からこうだった」かのように美しく収まりました。
 

 
このように、お客様の「こうしたい」と僕たちの「こうするとより良い」が合わさる、つまりはお客様に教えられることが多々あるのですが、良い形に収まる事が何よりも嬉しい事です。ね。
 
終わり掛けに頂いたアイスクリームを食べながら、このような状況でもご注文を頂いたA様に感謝。
これからも末永いお付きあいを。