約1ヶ月にわたり開催したベッドフェアは先週で終了いたしました。新作の山桜のベッドフレームも大好評で様々なお客様に体感していただきました。ベッドフェアは終了いたしましたが、引き続き店頭にはベッドフレームや寝具も展示しておりますので、どうぞお立ち寄りください。
さて、今回は過去のブログを重ね合わせながら、少し長くはなりますが寝具についてご案内しようと思います。
まず、寝具と言ってもベッドフレームから掛け布団、枕などなどアイテムが多いものです。それぞれのパーツを書き出すと
①ベッドフレーム
②スプリング
③マットレス
④敷きパッド
⑤枕
⑥掛け布団
⑦シーツ
の7種類に分かれます。
①ベッドフレーム。
これはすべての人が利用しているものではありませんね。ベッドで寝る人、畳の上に布団を弾いて寝る人それぞれいます。その上でお客様からよくある質問なのですが、ベッドと敷き布団はどちらがお勧めなのかと聞かれることがよくあります。どちらかと答えるのであれば、ベッドの方がお勧めではあります。
なぜかというと、ベットは床との間に空間が生まれるため、床からの温度を直接寝具で受け止めずにいられるため気温の変化に強いと言えます。その上、起き上がりの膝への負担も少なく、掃除もし易いのです。しかし、住宅の性能やフレームの素材、敷き布団の質などによっては条件が変わってきます。
ラビーダでは金属を使わないヒュスラーネストのフレームや共同開発したオリジナルのフレームなどを特にお勧めしております。
②スプリング、③マットレス
スプリングとマットレスは特に寝具の中でも核とも言えるぐらい大切なものです。
人間は2歩行になってから宿命として腰痛は誰しもが悩む病になりました。
ラビーダがお勧めするヒュスラーネストのベッドシステムの誕生は、創業者の腰痛がベースになっています。
創業者のバルサザール・ヒュスラー氏は長年、睡眠と腰の痛みに悩みを抱え、解決してくれるベッドを探し求めていました。
しかし、彼に合うベッドはありません。そこで彼は、自分の考える理想のベッド開発に乗り出しました。
彼がベッドシステムに必要だと考えた幾つかのポイントは次の通り。
「理想的なカーブを背骨が描けるようなマットレス」
「金属を使わず、身体を冷やさないこと」
「通気性がよく、蒸れないこと」
「理想的なカーブを背骨が描けるようなマットレス」
身体を支えている背骨は、一日中大きな負荷と闘っています。
毎日の生活の中で椎間板は磨り減り、機能が低下します。これが腰痛の原因です。
椎間板を回復させる為には、毎日正しい姿勢で睡眠をとることが必要です。体に合わないベッドでの就寝は、長期に亘り背中の痛みなど、支障をきたす恐れがあります。
リフォーマーエレメントやふとんエレメントは、ただの寝心地のいいマットレスではありません。
体を癒し、翌日の活力を回復する、理想的な睡眠システムと言えます。
リフォーマーエレメントやふとんエレメントは睡眠中の人の動きに順応します。
人は一晩に60 回ほど寝姿勢を変えるといわれ、それらの人の動きに順応し正しい姿勢を保ちます。
2 層のトリメール板から構成されたリフォーマエレメントが、体圧を均一分散します。
この構造によって、自然な寝姿である背骨のS字カーブがキープされ、横向きになったときにも同様に背骨のラインを水平に保つことが出来ます。
背骨の重要な働きをする椎間板は、日中の緊張した行動のなかで、流体が減少し圧縮され、成人の身長は夜になると朝に比べて2cmほど低くなるといわれています。
椎間板は、睡眠中に流体を再び吸収して自らを再生しますが、正しい寝姿勢でなければ十分に再生することは出来ません。
就寝したマットレスの表面が柔らかすぎると背骨が水平に保てず、沈み込んだ形で曲がってしまいます。また硬すぎても背骨は曲がってしまい、体圧が集中しスムースな血液の循環にも影響があります。
「通気性がよく、蒸れないこと」
また、人は、一晩に0.3 〜0.7リットルの汗をかきます。
通気性の劣る従来のマットレスに就寝した場合、空気の循環がない為に、熱や湿気がパジャマ・カバーにこもって不快を感じることが少なくありません。 湿った衣類・カバーは、すぐに冷たくなって、寒さを感じ、目覚めの原因になり自然の眠りのサイクルを妨げることになります。 朝起きたときに、まだ疲れやだるさが残っている状態に繋がります。
理想的な寝具は、自ら呼吸し通気性の良い素材だけを使用し、独特な循環システムによって、心地よく乾燥した健康的な睡眠環境を作ります。
そのため、蒸れ・冷えのない快適な眠りを生み出してくれます。
「金属を使わず、身体を冷やさないこと」
リフォーマーエレメントは全て天然素材だけで作られています。
工業製品の材料であれば、いつでも大量に製品を作ることができるかもしれません。しかし天然の材料は、収穫時期があり、収穫量も異なります。コスト高になる一因でもありますが、天然の価値には代えられません。
何よりも、スプリングコイルに代表される金属製のベッドは、身体を冷やし、翌朝疲労感が残る原因にもなります。
④敷きパッド
あまり注目されませんが敷きパッドもとても重要な役目を果たしております。
敷きパッドはマットレスと体の間の隙間を埋め、より体にフィットさせ、クッション性を持たせ、通気性を確保し、温度と湿度を適切に保ちます。
マットレスは良いものを買ったけれど、敷きパットを使ってなかったりするとせっかくの良いマットレスが効力を発揮できずに早く劣化してしまう原因にもなりえます。
その理由としては人は寝ているときに一晩で0.3 〜0.7リットルの汗をかきます。その水分がマットレスやフレームに長く付着してしまうと、カビの発生や劣化を早めてしまうのです。
ヒュスラーネストのフレームやスプリングは無塗装の無垢材で作られており、ラテックスのマットレスは紫外線と水分に弱いため、敷きパッドで汗を吸収・揮発させることでより長く最大の効果を発揮することができるのです。
その中でも最も定番としてお勧めしている敷きパッドは、イワタ社のキャメルヘアーのつまった敷きパッド。
キャメルヘアー、つまりラクダの毛がつまった敷きパッドです。
朝晩の寒暖の激しい砂漠で暮らすラクダの毛は、暑さ寒さから体を守る力に大変優れた素材です。
モンゴルに生息するフタコブラクダの毛(キャメル毛)を100%使用して、敷きパッドは作られています。
20cm以上もある長毛と細く繊細な柔毛がブレンドされて詰まっています。
キャメルの太くて長い毛には身体の重さを四方に分散させて支える優れた力があります。
ヒップの落ち込みもしっかり軽減し自然な寝姿勢を保ちます。
フタコブラクダは寒暖差が激しい地域に生息するので、保温力と放湿性も抜群。
今お使いの敷きふとんの上、またベッドマットの上に重ねるだけで敷きふとんとしてお使いいただけます。
次に定番の敷きパッドの素材といえば、ウール素材の敷きパッドです。
ウールの毛は手に入りやすく高性能。
放湿性に優れたウールはお手入れも簡単です。
ヒュスラー・ネストのウールベッドパッド(Overlay)は、マットレスと分離しているために、湿気を速やかに放出します。100%バージンシープウールを使用しています。
カバーは通気性のよい、トリコットコットン(上部)とキャリココットン(下部)で出来ています。
天然素材だけを使用しているので、乾燥した衛生的な寝床環境で、快適な良い睡眠をとることが出来ます。
そして羊毛の商品はドイツ・ビラベック社の羊毛ベッドパットや羊毛敷き布団もとてもお勧めです。羊毛も最も良いと言われている部位を使い、薬剤加工やスチームドライなどをせずに自然のままの状態の羊毛を使い、さらっとしていて暖かいのが特徴です。ちなみに1971年に日本に初めて輸入された羊毛布団はビラベック社のものなんです。
日本独特の梅雨時期の室内の湿気、ジメジメとした不快感は、夜の寝苦しさへと直結します。
そのような、特に梅雨の時期にお勧めの敷きパッドが、麻素材でできた敷きパッド、イワタ社の「しとねシリーズ」です。
⑤枕
人間の脊椎はS字になっており、立っている姿勢の脊椎のS字ラインが眠りのときに最も楽な姿勢と言えます。そのため、寝る際に首(頚椎)を支える枕があるととても楽なのです。
ラビーダでオススメしている枕はいくつかあります。
まず一つが、ヒュスラーネスト社の「ネックサポートピロー」
天然素材のみ(バージンシープウールとコットン)でできた枕です。
ウールノッブスと呼ばれる、ウールの粒が枕の中に入っています。ウールノッブスを追加したり減らしたりすることで、お好みの高さと硬さに調節することが出来ます。
理想的な高さで首・頭部をやさしく支えます。
また、イワタ社から販売している「キャメルピロー」もとてもオススメです。
厳しい自然環境の中で生きるフタコブラクダの長毛は、眠っている間に頭部の汗をしっかり吸収・発散・放湿してくれます。
キャメルピローも1cmから高さを調節することができるため、体格に合わせた適切な枕の高さを設定することができます。
⑥掛け布団
掛け布団は外気からの熱を遮断し、最適な温度と湿度を保つのが本来の役割です。これは例えると住宅と同じなんです。外壁で外気を遮断し、中の塗装 (漆喰・珪藻土)で適度な湿度を保つということです。
数ある掛け布団から今回は薄手で暖かい肌がけをお紹介いたします。
イワタのオーガニックコットン ガーゼケットは、ふわりと、やさしい風合いの高級オーガニックコットンのガーゼケット。糸密度が粗い平織り・綿100%の生地です。
赤ちゃん用肌着や包帯に使用される素材です。
ガーゼの特徴は、肌にやさしく、通気性と透湿性に優れていること。 オーガニック原綿から、国内での染色、紡績に至るまで、こだわりをもってつくられたダブルガーゼの上質な生地を、重ね合わせて4重に仕上げています。
やわらかで風合い豊かな掛け寝具です。
肌触りはやさしく、適度な保温力があるので、空調のきいたお部屋での寝冷えを防ぎます。使うほどに、洗うほどにガーゼ生地がふんわり柔らかくなり、愛着も湧いてきます。
もう一つ、オススメのブランケットはSASAWASHI(ささ和紙)のシルクブランケット。
ささ和紙を基布にし、そこに最高級のシルクを織り込んでいます。職人が丁寧に起毛した格別の肌触り。軽さと暖かさを追及し、冬でも素肌で眠りたくなる贅沢な毛布です。
ささ和紙とは、くまざさを漉き込んだ和紙を細長くカットして、撚りをかけて糸にし、布に織り上げたもの。
和紙にくまざさを漉き込むことで、天然由来の抗菌力やにおいを抑える力を備えています。
その和紙を、ごくごく細いテープ状に裁断して撚りをかけると、結び目のない長くて丈夫な糸になります。 和紙だから、軽く、吸湿性に優れ毛羽立つことなく、紫外線からも守ってくれます。 綿と同じくらい洗濯性に優れ、洗っても抗菌力はおちません。
シルクは生体適合性が高く、肌へのやさしさでもきわだつ素材。
中でも起毛に使用できる最高級のシルク糸を使用しています。
密度の濃い上質な起毛は、一度触ると忘れられないほど。肌が喜ぶ肌触りとはまさにこのことと思うほどの触り心地です。
⑦シーツ
シーツは寝具の中で一番素肌に触れるものなので、肌触りが良く素材の質感と特徴を生かしたものを選ぶ必要があります。
数あるシーツの中でも特にお勧めするのが、ラビーダでは定番のファブリックメーカー、「フィスバ」です。当社ではカーテン・ファブリックやベッドリネンを20年以上前から扱っております。
20年以上フィスバのベッドリネンコレクションを販売しておりますと、驚くべきことはユーザーさんのリピート率です。
試しに一枚購入された方が、ご自分の予備用にもう一枚、ご家族様にもう一枚、贈答用にもう一枚と、何枚もリピートされるお客様が多いことが特徴です。
その理由を伺うと、「一度体感すると他では満足できなくなる肌触りの良さ」とのこと。
うっとりするほど肌の喜ぶ質感の生地だそうです。
人が一番無防備になり、素肌が触れ合うベッドシーツだからこそ、品質の良いベッドリネンに包まれた時の喜びや安堵感は何物にも変えられないものです。
この品質をキープするため、フィスバは頑なに「100%スイスメイド」にこだわったものづくりを徹底しています。
フィスバのベッドリネンは100%コットンですが、2種類の生地がございます。
朱子織りのサテン地、またはヨコ編みニットのジャージー地のいずれかで作られています。
織り方によって全く性格の違う生地に仕上げられています。
サテンは光沢感があり、繊細でとても柔らかい。
少しひんやりとした爽やかな感触がある素材であることから
特に春から夏の時期におすすめです。
ジャージーはニットですから伸縮性に富んでいて、柔らかく吸湿性がすごく高い。
編地のためシワになりにくくて洗濯してもノーアイロンでオッケーです。
保温性があるので、特に肌寒い秋から冬の季節におすすめです。
原綿をエジプト、スーダン、ペルーより輸入する超長綿とし、最高級なスイス綿糸に加工して使用します。
サテン、ジャージー、ともに豊富なカラーから生地を選び、お使いのベッドサイズに合わせてぴったりのサイズに仕上げることが可能です。
シーツやデュベカバー(布団カバー)、ピローケースなど、ご希望のサイズ・デザインに縫製することが可能です。
長くはなりましたが、お勧めする寝具について全体を通してご紹介いたしました。
しかし、住宅環境や生活スタイルやご予算はお客様それぞれで最適な組み合わせがありますので、一つ一つをカウンセリングしながらご案内いたします。
ここ最近は急に寒くなってきたので、より眠りの質が重要になっていきます。ラビーダが自信を持ってお勧めする寝具を体感しにご来店くださいませ。
saku
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