1月になりより寒さが厳しくなってきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。ラビーダには小さな小さな春が顔をのぞかせ始めました。
さて、今回から家具を知る上で大切なキーワードを少しづつラビーダの家具を通して分かりやすく紹介していきます。まず今回のキーワードは
「ブックマッチ」
ブックマッチとは、製材した一本の丸太の中から隣り合う2枚の板を接ぎ合わせた板のことを言います。言葉だけでは何とも想像しにくいものですが、簡単に言いますと一冊の本を真ん中で見開きにした状態ですね。
ブックマッチのような幅広の材料は貴重でそうそうないのです。因にこの写真のLテーブルの天板は推定樹齢350年もののミズナラをブックマッチにしたものです。通常はタケノコ状の目が出る板目と、真っ直ぐな目の柾目を数枚組み合わせて板にします。同じナラでも木が違えば色味も木目も変わるので、そこを合わせるのが一番神経を使う部分でもあります。ここを一歩間違えばパッチワークのようになってしまいますから気は抜けませんね。
同じ色目で同じ木目が左右に揃う事でブックマッチでしか表現できない美しさが出せるのです。
板の接ぎ方一つでも細かく見てみると奥深く面白いものですよ。
saku
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