こんにちは、長谷川です。
今朝は用事があって、ちょっと社長のお宅へ。
そこで、社長の骨董コレクションを見せていただきました。
玄関を入るとお出迎えしてくれるのは、ケヤキの帳場箪笥。会津地方の伝統的な形のものです。
時代は明治とのこと。
沢山の骨董箪笥を販売して来た社長が、なんだか手放すことのできない箪笥だそうです。
社長は自宅の設計をする際に、この箪笥を玄関に置くことを最初から決めて設計したと話していました。箪笥のための玄関ホールです。
今では鍛冶職人が減ってしまい、金物を作ることが難しくなってしまったと言います。
この帳場箪笥も、金物部分に修復された跡があるとか。
誰がいつ修復したかは不明だそうですが、その痕跡がなんだか可愛いんだよねと、社長は教えてくれました。
扉の引手に、修復の跡があるそうです。細部まですみずみと眺めていても飽きないと、社長は話していました。
ケヤキの木目が、100年以上の時を経て、豊かな表情になっています。
桐の和室にあったのは、薬箪笥。幕末〜明治時代くらいのものとのことです。素材はケヤキ。
とても小さな、この薬箪笥。沢山の小さな引き出しがとても可愛らしいです。
小さな物が好きな社長は、こういった「めんこい家具」を見ると、どうしても売らずに手元に置きたくなってしまうそうです。
リビングに置かれたこのビンテージのミニベアチェアも、「めんこい家具」の一つ。
半世紀以上前に作られたこの椅子は、今でも現役で使用に耐えられます。
ベアチェアを販売しているラビーダの社長が、自宅で大切にしていた椅子は、実はベアチェアを小さくしたミニベアチェアでした。
木部がローズウッドで作られた、このミニベアチェアはとても稀少なものだそうです。
そんな社長の使ってる器は、多くは印判と呼ばれるものです。(参考:印判と染め付け)
かつては沢山の古伊万里を集めていたこともあったという社長。毎日使う使いやすさを考えたときに、印判の素朴な美しさと可愛らしさに気付いたそうです。
黒い釉の隙間から、ちらっと見える絵柄。この器は染め付けでしょうか。釉の柔らかな質感と絵柄の素朴さが、絶妙にマッチしているお気に入りの器だそうです。
これは古いんだよー!と奥から出て来た小さな壷。李朝の物だそうです。
日本の美意識が凝縮したような空気をまとっていました。
金継ぎが施され、時代を超えて受け継がれてきた器であることが伝わってきます。
よく使うのは、こういう小さな小皿なんだ、と紹介してくれました。
左の丸いお皿、鳥のデザインが、かわいい、、波千鳥という日本古来のデザインだそうです。吹き墨という技法で絵付けされています。
右のお皿は、印判。いろいろなモチーフのものが製作されたので、気に入ったモチーフを集めることも楽しいそうです。
この器もよくてねぇ、といろいろだしていただきました。古伊万里のお茶碗を出していただきました。くらわんか椀とよばれる、普段使いのお茶碗です。
骨董に興味のある方、是非社長と話しをしてみてください。盛り上がると思います。
北欧の古い器と、日本の古い器の共通点を見つけることも楽しみのひとつなのだとか。
自然と調和する美意識を特徴とする北欧と日本。二つの国の感性は、驚く程似ている部分があります。
家のリビングから望む、三春の里山の景色と遠くの安達太良産。
ラビーダの大切にしている「普通の暮らしの質を高めていくこと」は、この福島の土地で、自然とともにいかに美しく暮らして行くかをしっかりと考えることなのだと思います。
社長のように、毎日の暮らしを楽しむことが、一つの答えなのかもしれませんね。
長谷川
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