こんにちは、長谷川です。
奥会津に位置する三島町で桐の植樹や育成、文化発信をしているNPO法人・桐の応援団さんに、会津の桐を実際に育てている現場へ連れてっていただきました。
10年以上続けているという、桐の植樹。
桐の畑へ連れてっていただきました。
4年前にラビーダの新沼さんが植樹した苗木は、ここまで育っていました。
「まっすぐに育ってくれたため、いい材料になりそうです」と案内してくださった五十嵐さん。
桐を切ると必ず開いている穴。この穴があることが「木+同」で「桐(きり)」という感じがあてられた由縁だそうです。
導管だと思われていたこの穴は、本当は導管ではなく、桐が自立することを助ける芯の役割をしているそうです。
桐が木ではなく草(ノウゼンカヅラ科)である由縁ですね。
山の方へ移動すると、沢山の立派な桐の成木に出会うことができました。
この桐で樹齢は20年程度。あと数年も育てば切り時だそうです。
病気や菌から桐を守るため、コーキングされた穴。
桐の幹に穴があくと、そこから病気や菌(腐朽菌)が侵入し、枯れてしまうそうです。
桐の種も初めて見ました。
思っていたよりもずっと大きな桐の種。ラビーダの周りに蒔いてみようと思います。
桐の木の周りには、たくさんのカタクリの花が見頃をむかえていました。
三島町はカタクリの群生地としても有名です。
桜の季節にさくカタクリの花。三島町のお花見はとてもにぎやかだそうです。
三島町で伐採された桐の丸太も見せてもらいました。
玉杢(たまもく)といわれる、希少な木目のでる珍しい桐を見せていただきました。
このような不思議な木目を、「玉杢(たまもく)」と呼び、箏などの楽器に使われるそうです。
3〜4年程度かけてアク抜きと乾燥を待つ、桐材。
海外産の桐材は、安価ではありますが、アク抜きをしているか不明瞭であることが多く、漂白剤を使ってしまっているものも多いそうです。
明治時代に作られた桐箪笥。
下の段は当時のまま、上の段は研ぎ出しという表面を削るメンテナンスをしたものです。
アクによって黒くなった桐箪笥も、研ぎ出しをすることで新品のように生まれ変わることが出来ます。
とても不思議で魅力のある桐材。
知れば知る程、会津で育つ桐材は、とても特別な材料であることが分かってきました。
長谷川
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