とうとう7月になりましたね。梅雨が明けると夏本番という感じですね。冬生まれの私には毎年暑い暑い夏が来るのが少し億劫でもあります。皆さんも暑い夏に負けない様にこれからの体調管理には十分お気をつけください。
さて、今回は先日の仏壇納品ブログにてご紹介いたしました10年来のお客様のT様に納品の際、ラビーダとの繋がりをこの機会にお聞きしました。
まず、ラビーダとの最初の接点が「引っ越しの先の新居で使うの家具選び」からだそうです。
調べてみるとそのアプローチが約14年前でした。
当時のラビーダで取り扱っていた家具の多くはデンマーク家具がメインでした。それに加え、北欧ビンテージや日本メーカーの家具を扱っておりました。オリジナルの家具はほとんどなかった時代です。
新居に移るとのことで県内の様々な家具屋さんをみてまわり、ようやくラビーダを見つけになったとのことでした。当時、福島県内にある家具屋さんはほぼ大手家具メーカーのみで、気にいる物がなかなか無かったそうです。
そこで渡部社長に出会い、本物の家具に触れることができたそうです。
まずはラビーダのLソファーとベッドをお求めになられました。
現在のT様邸で使われているLソファ。使用されて10年以上経たれて、昨年カバーリングを新しい物に交換しました。しかし、10数年使用しても内部のクッション材のヘタレもなく現役で活躍しておりました。
因みにソファの耐久性はクッション材のウレタンフォームの密度により全く変わります。安いクッション材はウレタンの密度がスカスカで、日々使用していく中であっという間に潰れて変形してしまいます。
しかし、ラビーダのLソファは一般的なソファに使われるウレタン密度26kg/m3の2倍の52kg/m3のウレタンフォームを使用しています。そして、そのウレタンフォームを包む様にホワイトグースのフェザーを使用しています。ウレタンフォームは紫外線に弱いため、このフェザーでウレタンを包んであげることでより長持ちします。
次にお見せいただいたのがフィンユールのno,45です。
家具が好きな人なら誰もが知っている名作中の名作です。
No,45は現在もOnecollectionが製造販売しております。しかし、現行の物とヴィンテージの物は形も材料も全く別物と言っていい代物です。因みにT様邸にはヴィンテージの中でも最高峰と呼ばれているNiels Vodder工房の物です。
現行のものは材料や作業工程の簡略化のために、ヴィンテージの物より部材が分厚く、ディテールワークも少々野暮ったく感じます。
座って比べてみても全く座り心地も違います。角度やアーム部分のカーブなど芸術品と言ってもいいほど美しい物です。
そして、更にお見せいただいたのがラビーダのオーダーチェストです。
こちらはもともとあったデンマークのビンテージ品をヒントにし、サイズ感を変えて新規製作した物です。ラビーダの初期のあつらえ家具と言ってもいい物です。
右側には深さの違う引き出しを4段。見た目は5段ですが下の2段は1枚の前板でできており、深い引き出し1つになっております。オリジナルの引き出しが5段でしたので、全体のバランスと使い勝手を考えて、その様な作りになったそうです。引き手部分もチーク材を削り出し、オリジナルと全く同じく再現しておりました。
左側は蛇腹の引き戸になっております。蛇腹は引いていくと背面部に収納される作りになっており、フルオープンすることができます。
脚部の貫のデザインは美しく構造的にも理にかなっているデザインです。
最後にダイニングセットをご紹介いただきました。
ダイニングテーブルにはチーク材の円型エクステンションテーブル。
こちらのテーブルは当時国内の会社が製造しておりました。ミャンマー産のチークを使い様々な家具をつくっており、天板にも贅沢にチークの無垢材を使用しておりました。
幕板のデザインや細部のディテールもデンマーク家具の影響を受けたであろうシンプルなデザインです。
テーブルに合わせてチェアもセレクトしたそうです。
WegnerのPP701。アルネ・ヤコブセンのセブンチェア。トリップトラップ。
お子様が小さい時に合わせて買われたトリップトラップも10年ほど経ち、大きくなられた今現在もお気に入りで大切にお使いになられているそうです。
お茶をいただきながら、T様と渡部社長のお話を雑談を交えながら楽しく伺うことができました。
ここまで信頼してラビーダの渡部社長と繋がっていられるのは、ラビーダの『本物のモノづくりに対する姿勢』が大きいと言います。それと重なり、渡部家とT様家のお子さんの年齢が偶然にも同じということもあったと言います。
当時、実際に家具を持参して自宅へ訪れ、テーブルと椅子の高さの相性なども座り比べたそうです。
今回の仏壇もそうだけど、当時からわがまま言っちゃってたなとT様。しかし、その当時の頃をお話する様子はとても楽しく満足そうでした。
今回紹介していただいた家具の他にも、お子さんが小学校に入学する時に製作したデスクや、それぞれの部屋の照明などもラビーダにて提案し、ご購入いただいたそうです。
大手企業では決してできない細かな気配りと本物のモノづくりの姿勢。商品を売ったら最後ではなく、そこから繋がる関係性をより深く感じました。
モノを知り、想像を形にし、その後も何かあれば修復できる。だからこそ長い間信頼していただけたのだと思います。
家具はどの家庭にでもあります。しかし、家具は決して安い買い物ではありません。インテリアに興味はあっても知識が少ないために、多くの方が見た目のデザインや価格のみで家具を選んでしまいます。そのため失敗も多いとよく耳にします。
私たちの生活の多くの時間を占める家。その生活をより豊かに演出してくれるのが家具です。
その家具ついてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
ラビーダでは家や家具のさまざまなご相談承ります。お悩み事もお気軽にお問い合わせくださいませ。
T様 今回は様々なお話を聞かせていただきありがとうございました。今後とも末長くラビーダをよろしくお願い致します。
saku
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