シンチレーションスペクトロメータ

昨日は市内某所に放射性物質の測定所ができたということでサンプル検体を持参して見学に行って参りました。
 

 
県内でもゲルマニウム半導体検出器や、シンチレーションスペクトロメータが設置されている場所がありますが、何が違うのか今回僕も始めて詳しく知る事ができ、それぞれの検査数値に対しての”受けとめ方”がある程度はっきりしました。
 
本当に、ざっくりと説明するとゲルマニウム検査の場合は放射線を出している核種まで特定でき、その量、つまり1キログラムあたり、何ベクレル含まれているかまでを知る事ができます。
シンチレーションの場合は、放射性物質のもつ周波数を感知し、その周波数の波が高まるグラフによって核種が何かを推し量る事が出来るという物です。
キログラムあたりのベクレル含有量がわかるのはこちらも同じです。
 
ですので、シンチレーションの場合はあくまでも簡易検査となるわけですが、同じ検体で両方の検査数値を比べてみたところ、ほぼ誤差の範疇に収まっているので、どの程度検体が汚染されているのかを知るには充分です。
 
ただ、一応機器のモニターに「i-131=26ベクレル/kg」等と表示されはするものの、あくまでも波形での核種予想なので、自然界に存在する天然の放射性物質(例えばカリウム40等)の影響を受けて波形が乱れている場合等は、改めてゲルマニウム半導体検出器にて検査をする必要があります。
詳しくは「農林水産省・安全局消費・安全政策課」を参照ください。
 
さて、話は見学会に戻り、これからここが測定室として機能して行く訳ですが、どういう形で使わせて頂けるかは未定ですが、また進展がありましたらお知らせさせて頂こうと思います。