【オープンハウス】三春の社長宅

こんにちは、長谷川です。

住宅を検討中とのM様ご夫婦。イメージを膨らませるために、ラビーダスピリッツが凝縮した社長宅をお見せすることにしました。

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ウッドデッキにてM様ご夫妻と社長

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まずは玄関。玄関は耐久性もあり水にも強いチークの無垢材を引き戸にしています。

外壁はレッドシダー(米杉)材。無塗装でも耐久性がよく狂いが少ない上に美しく経年変化をしていきます。外壁にあわせた窓の格子のデザインは、ラビーダ家具部門が大工さんと協働して作り上げた力作です。建具と建築のきめ細やかなコンビネーションはできるということが家具屋の強みです。

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家に入ると、加湿器から水がこぼれるアクシデントが! 床をふく社長を激写です。

ちなみに床材は会津産の栗の無垢材を使用しています。栗はタンニンを含むため腐食が少なく水や湿気に強いという特徴があるので、水がこぼれても大丈夫です。

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まずはリビングをご案内。大黒柱はチーク材の丸太!。

当初、階段を支えるための柱がピアノスペースに重なってしまっていましたが、設計で解決するため新沼さんが工夫を凝らした大黒柱です。

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窓の外側についているブラインドを社長が紹介しています。

ブラインドを外側につけることで、夏の熱い日差しを部屋に入ってくる前にカットできるので室温をコントロールしやすくなります。ドイツでは一般的な設備なのですが、かつての日本のよしずやすだれといった伝統的な夏の工夫も同様の意味合いがあります。

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社長自慢の桐ルームです。こっそり長谷川も写っています。

収納や障子などの建具、床材など空間全てに会津産の桐材を惜しみなく使っています。M様ご夫婦には直に床に座ってもらい、桐の柔らかさと暖かみを感じてもらいました。

社長曰く、ここの建具に使われているぐらいの長さの桐材を一本で取ることはなかなか至難の技らしいとのこと。会津の木仕事のレベルの高さがあってこそです。

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押し入れの棚板も桐です。桐はタンニンを含むため防腐防虫抗菌効果があり、湿気を通さないという特徴があります。なので押し入れに使用すると、すのこをしかなくても布団がカビたり湿気ったりということがありません。

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社長の指差す先には、

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骨董の薬箪笥です。300年ほど前の江戸時代のものと言われています。

これこそジャパニーズビンテージ。現代の日本の家具は、侘び寂びがでるほどに愛着を持って使われることが少なくなってきました。デンマークのビンテージは日本の骨董に通じる侘び寂びがあります。50年後100年後まで愛着をもって使い継がれ、いい味の出る家具を作る!それこそがラビーダが目指すもの作りです。

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そんな気持ちで社長の家を見渡すと、不思議と江戸時代の観音様とデンマーク家具が調和していることに気づきます。

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続いて二階へ。階段は小樽オークと呼ばれる道産の水楢(ミズナラ)材。踏むのがもったいなくなる綺麗な木目です。虎の毛皮のような斑(ふ)の模様が入ることが特徴です。

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二階踊り場にはかわいい鉢植えが。社長が大事に育て、もう7年目だそうです。

階段手すりはチーク材と真鍮を。手すりは家と握手をする場所なので手触りにもこだわっています。

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社長の娘さんの個室です。壁は珪藻土を使って自然な風合いに。窓枠は桐材を使って作りました。

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つづいてお風呂です。青森産のヒバ材をふんだんに使っています。ハーフユニットバスを使用したので、木に包まれた浴室を手軽に実現できました。

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青森ヒバは木曽ヒノキ、天然秋田スギと並んで日本三大美林として、江戸時代から厳しい保護管理を行われてきました。ヒバの特徴として抗菌効果があるヒノキチオールを多くふくんでいるので香りもよく、浴室に使用するとリラックス効果が高まります。

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脱衣所には柔らかな陽光。脱衣所の建具も桐材、ティッシュケースは栗材で作りました。

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細かい造作ですが、トイレのカギもこだわっています。チーク材の台座に真鍮のカギ。カンヌキ構造になっています。

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社長の寝室の収納も桐材で統一されています。社長曰く「会津の桐ダンスが買える値段で材料を買ったらどこまで桐材で造作ができるのか」を試したかったとのこと。結果は思ったよりもふんだんに使えたそうです。家具屋ならではの発想ですね。

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一通り見学が終わり再び一階へ。

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盛りだくさんに案内してしまったので、薪ストーブの前でまったりタイムです。

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しばらくすると社長自らハンドドリップでいれたコーヒーが運ばれてきました。

今日のコーヒーはご近所でいつもお世話になっている富久栄コーヒーさんの富久栄ブレンドです。

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付け合わせには社長の大好物、福岡県の黒棒本舗のかりんとうです。このかりんとうは、エンドウ豆と黒糖、赤糖が主原料で、上白糖を使っていないことと油で揚げていないことが特徴です。健康に人一倍気を使いつつ、甘いものが大好きな社長にはもってこいのお菓子なのです。

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陽の光に照らされた、会津の栗材Lテーブルが光り輝くコーヒータイムです。

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話の流れで、M様は学生時代に考古学を勉強していたことが発覚!社長が話す、縄文時代から続く日本の木仕事の話にも力が入ります。

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人が集まり話が弾む。それをだんらんと呼ぶのではないでしょうか。

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家族のだんらんが炎の周りに作られることは縄文時代から変わっていません。日本ではそれが囲炉裏として残っていましたが、いつしか西洋向きの暮らしになっていき少なくなってしまいました。社長が北欧で再発見したもうひとつの火を囲むだんらん。それが薪ストーブのある暮らしでした。

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リビングの中心、そしてテーブルの中心にくるように設置しているのはルイスポールセンのPH5-1/2です。家の中心、つまり家の重心を照らす役割をしています。

家の重心をしっかり作る、それが住宅作りにおいて大切なことだと社長は言います。

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M様ご夫婦、ご案内はいかがだったでしょうか?記念にパシャリ。

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一日おつかれさまでした!

ラビーダでは、社長の都合が付き次第、社長宅のご案内は随時お受けしております。お気軽にお問い合わせください。

時には、ふらっとお店を訪れたお客様が急遽社長の家を見学に行くことになる、なんてこともありました。

いつでも誰でも都合がつけば。

ぜひぜひ皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。

長谷川