こんにちは。長谷川です。
本宮市で現在施行中のS様邸の視察に社長と行ってきました。

現場で施行しているのは、住宅だけでなく寺社建築や数寄屋建築も多く手がけている吉田建設株式会社さん。高い技術と丁寧な施行で、これまでの多くのラビーダ住宅でもお世話になってきました。

入り口です。

玄関の木枠の手触りを確認する社長。ラビーダ住宅の建具は手触りを良くするため、家具と人との親和性を良くするために全て面取り(角を丸める加工。3r仕上げです。)をしています。玄関の木枠はチーク材で作っています。


玄関扉はスニッカルペール社の扉を使用しています。断熱性、遮音性、気密性、耐久性、安全性、デザイン性、全てに優れたスウェーデン製のものです。窓や玄関等の開口部から家全体の温かさの40%が逃げるというデータがあり、断熱性のカギを握ります。

ガラス窓はシャノンの三層ガラスを使用することで高断熱を実現しています。ガラスの木枠は玄関の明かり取りのためにラビーダ特注で、チーク材で作りました。チークは天然の油分を多く含んでおり水にも強いので家具だけでなく建築材としても優れています。紫外線と反応して綺麗な赤色に変化していきます。経年変化が楽しみですね。

二階のベランダの支柱にはアメリカ産のヒバと松を使用しています。ヒバは防腐性に優れているため寺社建築にもよく使われる材です。松は加工性や耐久性に優れているため組み合わせて使うことでより高い効果を発揮します。

入り口にはスリッパが用意されていました。

中ではフローリングを敷く作業をしていました。床は栗材で仕上げていきます。

三内丸山遺跡で栗柱を視察する社長(2009年)
栗は縄文時代の三内丸山遺跡の巨大柱でも使用されていたほど、日本人とは馴染みの深い材です。社長宅の床も栗材です。水や湿気によく耐え、建物の土台や線路の枕木にも使われるほど強く、躍動するような木目を持ちます。タンニンを含むため腐食が少なく、使い込むほどしっとりとした深い味わいが生まれます。

棟梁自らが、


栗材をカットして、

敷き詰めていきます。

ちなみにこのカッコイイ工具はフローリングを固定していくエアタッカーです。

上からもぱちり。職人の技が光ります。

社長は窓の木枠をチェックです。やはり面取りをしているので手触りがいいです。これもチーク材。ラビーダの家具も全て面取りしてありますので、建具も面取りしておくことでより空間に馴染み、見た目も軽やかになります。

窓から覗くのは、雄大な安達太良山の姿。贅沢な眺めです。

戸枠ももちろん、

面取りしているので角がたっていません。

手すりはウエスタンヘムロックと呼ばれるツガ材を使用しています。柔らかい素材なので優しい手触りに仕上がります。

隅々まで面を取っています。

手すりは家と握手する場所。訪れた人が必ず触れる部分でもありますので、手すりの触り心地は特に大切に作っています。

天井を張っていく職人さん。二階にはピアノが設置される予定なので、吸音性の高いソーラトンという素材を選びました。

そして、社長が発見したのはなんと!!

北海道産のミズナラを使用したカウンターテーブルです。
きれいな虎斑(とらふ)と詰まった木目。本当に美しい。

家と家具をひとつに。家具の延長に家があります。細かな面取りも家具屋の経験からくるこだわりです。

足下の巾木(はばき)も、小指をぶつけたときに痛くないよう角を丸めています。巾木のような家の隅々、デティールにまで気を配るのは家具を長年みて培った視点です。

断熱材もきちんと入っているか確認です。壁はこの後、漆喰塗りで仕上げます。
高断熱、高気密がエコハウスの大前提ですが、漆喰塗りは空気を清浄にする効果で快適性を高めます。ラビーダの家は「温かさの質」にこだわります。

壁には電気のスイッチを取り付ける穴が。


気持ちの良い吹き抜け構造。

屋根裏部屋(ロフト)には天窓から柔らかな陽光が降り注ぎます。

一通り内部の確認を済ませたら、外壁のチェックです。

恐る恐る階段を上ると、

かなりの高所で、ドキドキです。

外壁確認中の社長。
現在の下地の状態から、外壁も漆喰で仕上げていきます。

絶景です。ヘルメットに書かれている文字は「家具と家を、ひとつに」

煙突も出番を待って待機中です。

偶然通りかかったご近所さんと立ち話。地域が賑やかになることを喜んでおられました。

無事素敵な家が建つことを祈るとともに、スタッフ一同竣工まで事故のないよう誠心誠意努力していこうと思います。
S様邸の竣工は四月中頃を予定しています。その後オープンハウスも予定しておりますので、日程が決まり次第ブログでお知らせいたします。
長谷川
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