那須の I 様邸の新築住宅には、ラビーダオリジナルのドアレバーを取り付ける予定です。
製作現場を見学させていただきました。
今回のドアレバーは真鍮の無垢です。金属製のプロダクトの開発に長けているALLOYさんにご協力を依頼し、製作は東京都墨田区の東日本金属株式会社さんにお願いしました。
東日本金属さんは大正7年から金属鋳物工場として続く、老舗の会社です。
名だたるメーカーの建具金物だけでなく、船舶金物や文化財の金物の再現補修、東京スカイツリーの金属装飾など、その高い技術力によって幅広いお仕事をされています。
鋳造部門主任の小林さんに、工場を案内していただきました。
ラビーダのドアレバーができるまでを、詳しく教えていただきます。
ドアレバーの金型。
この金型が、これから製作する全てのドアレバーの原型です。
金型を木型にセットし、砂で型をとります。
砂型は、ひとつひとつ、職人の手作業でつくられていきます。
金型は、追加注文の際に必ず必要となるため、何十年も保管しておくそうです。
戦前の金型も保管しているということで、大変貴重な金型を工場では見ることができます。
真鍮を溶かす、炉。
マグマのように煮えたぎっています。
真鍮は銅と亜鉛の合金です。
銅を少しずつ炉で溶かしながら、配合割合を決めていきます。
配合によって、色が変わったり肌の質感が変化したりします。
作り出すものにあわせ、適切な配合を見ていくため、何度も確認作業を重ねます。
配合が決まると、砂型に流し込んでいきます。
ものすごい熱。
砂型から取り出したばかりの、ドアレバー。
不要な部分をカットし、研磨し、角芯を取り付けてドアレバーができていきます。
オリジナルドアレバーの製作を決めたことで、普段はなかなか見ることのできない貴重なものづくりの現場を伺うことができました。
コーディネートしていただいたALLOYさん、快く見学させていただいた東日本金属さん、本当にありがとうございました。
那須の I 様邸の完成はもうすぐです。オリジナルドアレバー、必見です。
今回の動画です。少しでも製作の雰囲気が伝われば幸いです。
長谷川
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