いわきのY様邸、工事は順調に進んでいます。
工事の進捗を常に確認しながら、施工が進んでおります。
自然に優しいことはもちろん、人の健康を第一に考えているラビーダの家づくりは、断熱・気密性能を高めることで「一年を通して快適で安心な空間」の実現を目指しています。
基礎には断熱パネル「押出法ポリスチレンフォームb種」50mm厚を敷くことで、床下からの冷気の侵入を防ぎます。
基礎断熱の施工が完了した箇所から床が張られていきます。
風雨から家を守り、激しい日射にさらされる屋根材には腐食に強い「ガルバリウム鋼板」を葺きます。
ガルバリウム鋼板は非常に頑強で軽量なため、世界中で普及が進んでいる屋根材です。
Y様邸は海が近いこともあり、より耐久性のある「吉岡ウッドピースタフロン」を使用しています。フッ素を3層コーティングすることで「30年穴開き保証」を実現した、驚くほどタフな屋根材です。
一枚一枚、手作業で屋根仕事をしていただいているのは、佐藤板金店の佐藤さん。
福島県三春町で長年続く、住宅板金の専門職人さんです。
室内では、床の下地が貼り終わりました。この状態から、間柱の間に断熱材を詰める前の様子です。
間柱の間に断熱材が詰められた様子です。
Y様邸の壁の断熱は、「高性能グラスウール20kg」105mm厚で施工しています。
湿度によって断熱材の性能が落ちないようにするために、気密シートで丁寧に密閉しています。
天井裏にも隙間なく断熱材を敷き詰めます。
断熱材で家一軒を覆う事で初めて断熱性能が発揮されるため、隙間のないように、気を配りながら施工します。
天井裏断熱は、「高性能グラスウール14kg」310mm厚で施工しています。
天井裏の断熱材に厚みを持たせることで、夏の激しい日射による室温上昇をゆるやかにする働きを高めます。
断熱材の性能や厚みについては、「適正な性能」の議論が活発な昨今です。
Y様邸は福島県でも比較的温暖ないわき地域での住宅となりますので、地域環境に合わせた断熱計画を心がけました。
外壁にはぐるりと「タイベックシート」を張り巡らせます。
タイベックシートは、透湿防水シートと呼ばれ、「室内の湿気を外に排出し、室内への水の侵入を防ぐ」高性能のハイテクシートです。
タイベックシートにはラビーダのロゴマークが入ったオリジナルのものを使用しています。
タイベックシートの上から、外壁の通気層を確保する胴縁が施工されます。
住宅を湿気から守る工夫の一つです。
断熱材や気密シートによって住宅の性能が上がると、サッシや玄関などの家の開口部の性能が、全体的な快適性を大きく左右します。
Y様邸のリビングの大きな窓は、ガデリウス社の木製トリプルサッシ。
世界トップレベルの性能とデザイン、そして使いやすさを兼ね備えた、スウェーデン製の木枠の窓です。
サイズの大きなガラスは、大変な重量になります。
重量のあるサッシを、軽い力で開閉ができる様に、レールや引き手に工夫が凝らされています。
気密性が高いサッシですが、開け閉めはスムーズです。
大きな引き手は、使いやすさを考えたデザインです。
三層になったガラスとガラスの間の空間には、アルゴンガスが封入され、断熱性を高めつつ透過性を保持し、サッシ自体が冷えにくいため結露を防ぎます。
完成してしまうと分からなくなってしまう壁の内部。
壁の中に詰まった中身によって、住宅の性能は大きく左右されます。
専門的で、普段目にする部分ではないですが、多くの方に興味を持っていただくことで、住宅業界全体の意識が変わっていっていただければと思います。
長谷川
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