
今回のブログは現場裏方のお話です。
大工の野尻さん入社以来、LaVidaでは大工仕事ができる環境と機材を整えてきました。

小屋には万能木工機(左) と超仕上げ鉋盤(右) を導入。

中古ですが、しっかりとメンテナンスの行き届いた、まだまだ現役のマシンです。

新しく導入された機械に社長も興味津々です。前身の渡部家具店も、建具を製造していた頃があり、その当時のことをしみじみと思い出していました。

小屋の奥は資材置き場。加工前の長い材木が一時的にストックされます。

断熱材などの資材もここで雨風紫外線から保護します。農機具の保管場所の名残が残っています。

野尻さんに材料加工を実演してもらいました。万能機に自作のガイドをセットし、材の先端を斜めにカットしています。
こちらは福島市で新築中のW様邸の材作に使われる栗材です。

断面の形。直線的な加工であれば、大体の形はこの機械一つでできてしまいます。

図面通りの形になりました。

超仕上げ鉋は材料の表面を仕上げるのに使います。

栗の削くずはホロホロとおいしそうです。

上が栗、下が山桜の削くずです。樹種によって削くずの表情も異なります。

その後、栗材は加工台に移し、細かな加工や仕上げをしていきます。

溝切り機とカメラをセットして…

(ブォーン。)

建具用の押縁(おしぶち) がおさまる溝ができました。

斜めにカットされた部分は手鉋で仕上げます。
つるっつるです。

木端(こば) も鉋で仕上げます。

鋭く尖った角部も、面取り鉋で丸くします。

今ではあまり流通していない珍しい道具です。

このきれいな木目が、オイル仕上げでさらに際立つのが楽しみです。

造作材一つとっても、図面通りに材料が仕上がるまでにはいくつもの工程を経ます。
家具屋ならではの住まいづくりができるように、一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいと思います。
これから、加工した造作材がW様邸に納まっていくのが楽しみです。
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