【新築】本宮市N様邸の断熱材について

2月も気付くとあと一週間程度になりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。寒い日々が続いており、旧正月を過ぎて陽も長くなり春が少しづつ近づいてきているように感じます。寒さには比較的強い私でも今年の寒さにはなかなか辛いです。世間ではインフルエンザも大流行しているようなので皆様も体調管理には十分にお気をつけくだいませ。

 

さて、私ごとですが昨年末から住宅の現場作業に出るようになりました。建築の部分は右も左もまだまだ分からない部分がほとんどですが、家具のセクションでは見えない技術などを学んでよりラビーダらしい家造りの力になれるよう日々頑張っております。

 

今回は福島市のW様邸や、本宮市のN様邸でも使用している断熱材についてご説明しようと思います。

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まず断熱材とは、住宅の寒さや暑さの変化を減らし住宅性能を上げる素材です。主に天井や壁、床や基礎などに使用されます。

断熱材といっても多種様々でグラスウールやスタイロフォーム、セルロースファーバーなどがります。今回はラビーダで使用しているグラスウールについて説明しようと思います。

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こちらは先日、本宮市のN様邸に納品された断熱材の一部です。

 

グラスウールとは、高温で溶融したガラスを遠心力等で吹き飛ばし、綿状に繊維化したものです。

ふわふわとした質感で断熱性、保温・保冷性をはじめ吸音性にも優れた素材です。
そのため、住宅用の断熱材をはじめとして、ビル建築などにおける空調ダクト、給排水管の保温・保冷材、音楽ホール、体育館、スタジオ等の吸音材、高速道路における防音壁など幅広い用途で使われ、快適な生活を支えています。

ラビーダでは数多くあるグラスウールの中でも高性能で有名なマグスーパーイエローと使用しています。鮮やかな黄色が目印です。

グラスウールは、繊維が複雑に絡み合うことで空気の部屋を作り出しており、この空気の部屋を層として構成することで、優れた断熱性能を発揮します。高性能グラスウールは通常のグラスウールよりも細く、繊維径4~5マイクロメートルで製造されています。繊維径を細くすると繊維本数は約4倍に、そして空気室の大きさが約4分の1になるため、より動きにくい空気室の構成が可能となり、さらに高い断熱性能を発揮することができます。

 

しかし、グラスウールは水分に弱いという欠点があります。しかし、このマグスーパーイエローには撥水加工がしており、結露などにも強いという特徴もあります。

 

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本宮市のN様邸は外壁に付加断熱を施工いたします。

外壁に受け材を取付けその間に断熱材を填め込んでいきます。

しかし、断熱材が大きすぎるとシワが寄ってしまい、断熱欠損の原因となるため注意が必要です。小さすぎると隙間ができるため、断熱欠損となります。

そのためカットの長さはミリ単位の調整となり、切り方もコツが必要です。とても地道な作業ですが、この仕上がりで性能もぐっと変わるといいます。

 

そして、断熱材を詰め込んだらタイベックシートを貼っていきます。

タイベックシートは透湿と防水の機能がある素材です。雨などの水は通しませんが、壁の内部の水蒸気は外部に逃がすことができるシートのため、壁内が湿気る事なく断熱材を守ってくれます。簡単に言うと赤ちゃん用のオムツと言ったところでしょうか。

 

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しかし、タイベックシートを張り終えたら一段落ではありません。タイベックシートは通常タッカーと呼ばれるホチキスのようなもので留めていきます。タッカー留めだけではシートの重なり部分に隙間ができてしまうため、そこに気密・防水用アクリルテープを貼ってようやく完了です。

 

グラスウールは水濡れ厳禁。天候を見ながら一面づつ仕上げていきます。

 

まだまだ寒い日が続くなかでの外作業ですが、性能を決める大事な工程になります。引き続き気を引き締めながら作業に取り掛かっていきたいと思います。