とうとう3月に入りましたね。皆様はいかがお過ごしでしょうか。先週末は郡山市でも最高気温が16度まで上がり、春を感じさせる様な天気になりました。しかし、その後は10度以上も下がり冬に逆戻りと言った感じでした。春先には不順な天気が繰り返されてようやく春が訪れるものです。福島市でも桜の開花予想が発表され、春ももう少しと言ったところでしょうか。待ち遠しいものです。
さて、現在本宮市のN様邸は屋根の断熱材を一層入れ終えたところです。
前回断熱材についてご説明しましたが、今回は住宅の断熱について少しお話します。
四季の変化がはっきりとしている日本では夏は熱く、冬は寒くなります。日本の住宅は今もその季節の変化に弱く、不快感を感じる事が多々あると思います。現に私の今住んでいる賃貸も例外ではありません。
そこで重要になってくるのが断熱と気密です。この2つは快適な住宅を造る上でとても重要なものになってきます。断熱は外部との熱の出入りをさえぎること。気密とは密閉して気体の流通を妨げ、気圧の変化の影響を受けないようにすること。断熱・気密性能が高いほど熱の移動が少なくなり、部屋の温度が一定化し暖房器具の燃費性能もぐんと上がります。
そのため、最近はよく高気密・高断熱やエコハウスなどという言葉を聞くようになりました。しかし、日本はまだまだその技術は遅れており、ヨーロッパと比べて約30年ほど遅れていると言われています。なんと中国よりも遅れているとも言われているんです。
高気密・高断熱ではない家はなぜ過ごすのに不快なのでしょうか。
気密と断熱が足りていないということは冬は窓からの放射で寒くなり、夏は天井からの放射で暑くなるためストレスを感じるのです。
しかし、これをエアコンで解決すればいいことでもないはご存知でしょうか。冬は暖かい空気、冬は冷たい空気が当然必要になってきます。しかし、これを暖房機器で補おうとすると暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は下に溜まります。そのため、冬は身体は寒いが頭だけが暑く、夏は体が熱く足元は寒いという温度差が出てしまいます。そのために夏も冬も快適に過ごせないのです。
暖房・冷房機器をつければ一時は心地よく感じるかもしれませんが、住宅性能が悪いと次第に寒くなったり熱くなってしまったりと不快感を感じてしまいます。
写真は屋根下に2枚の断熱材を貼り終え、3枚目の断熱材を入れるための下地を取付けたところです。
住宅の断熱性能は窓・壁・天井・床などにどんな断熱材をどんな厚みで使うのかできまるといいます。夏は屋根が照れされ暖まり、窓から熱が流入します。冬は窓や壁から熱が流出してしまいます。
そのため、断熱材を隙間なく柱の間に入れて熱損失を防ぐかがポイントとなります。その際、気密性も上げないといくら暖めた空気も隙間から逃げてしまうことになります。
一つ一つ大きさを測りそれに合わせて断熱材をカットして入れていきます。
3枚目の断熱材は1,2枚目の張り方向とは直角方向で貼ることで、より空気の流れを遮断し断熱性を高める意味合いがあります。
そして3枚目の断熱材が入ったら気密シートで全体を包んでいきます。
気密シートは建方の際に構造の柱にも取付け施工しているので、この最後の工程で家の内部を気密シートと断熱材でピッタリと包み込みます。
一部気密シートを貼った様子が上記の写真です。これを屋根の下面全体に施工していきます。
それと合わせて現在は壁の断熱材も少しずつ入れ始まっています。
ころころと変わる天気に負けず引き続き作業に集中していこうと思います。
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