こんにちは、長谷川です。
先日納品させていただいたO様のテーブル。
完成品はタモ材のLテーブルなのですが、このテーブルに至るまでの経緯がとても素敵でしたのでご紹介させていただきます。
ある日ラビーダへ訪れたO様。お話を伺わせていただくと、Lテーブルを購入したいとのことでした。
理由をたずねたところ、「新築時に大工さんに製作してもらった無垢のテーブルが反ってしまい、割れてしまった」とのことでした。
どうやらとても良い材料のようでしたので、さっそく実物を見せていただきに、伊藤さんと現調させていただきました。
見せていただいたテーブルは、タモ材の立派な四本脚のテーブルでした。
無垢材の反る力は大変大きく、天板の反り止めが機能していないとその力に負けてしまいます。
天板の裏には、しっかりと反り止めの加工がしてありました。
実は、この反り止めを「しすぎる」ことで、木材の収縮の力を逃がす遊びがなくなってしまい、反りや割れの原因になってしまうということもあります。
「適度さ」が大切なんですね。
左右の大きな割れには、一度パテで修復した形跡が見られました。
現物を見たところ、材料を再利用して、割れと反りを修復したLテーブルにリメイクできると判断しました。
材料費がかからない分、新品を購入するよりも安価で、現在使用しているテーブルも無駄にはなりません。
O様と相談しながら、このタモ材のテーブルをLテーブルへとリメイクして行く事が決まりました。
今回製作されたタモのLテーブル。脚は新たに製作しました。
天板の割れていた箇所を切断し、反りを修正しながら再度一枚の天板となるよう接ぎなおしました。
天板の割れが再発することを防ぐため、「ちぎり」という技法で割れ止めを施しています。
O様邸に戻ってくる事ができたタモ材のテーブル。
本来のタモ材の美しい木目も、表面を磨く事で際立ちました。
今回のリメイクを担当した伊藤さん。
修復した箇所を丁寧にO様にお伝えさせていただきました。
お手持ちの家具がもし、不具合ございましたら、買い替える前に是非ラビーダへご相談ください。
お客様にとっての最良と、限りのある地球資源を大切にした解決方法を、一緒に考えさせていただければ幸いです。
モノと一生つきあうために、ラビーダはできうる限りのことをしていきたいと思います。
長谷川
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