こんにちは、長谷川です。
先日納品させていただいた、コインケース。お客様から好評をいただくことができ、追加注文をいただきました。
そんなコインケースは、家具工房ではなく会津の指物工房に製作を依頼させていただいております。今日はそんな工房のご紹介をしたいと思います。
今回は、木部を会津の桐で製作。前回はアクリル板だった蓋も、防火ガラスに変更になりました。
貴重品をコレクションする保存箱ですから、桐の特性を最大限に活かしたものにしたいと考えています。
前回同様、今回も製作は大塚木工芸の大塚隆さんにお願いしています。
大塚さんは福島県の名工や経済産業省認定の伝統工芸師にも選ばれている、会津を代表する職人の一人です。指物技術で箱などを作る「惣輪師」と呼ばれています。
箱の設計を担当している伊藤さんと、細かい打ち合わせを工房で何度も重ねることで、改良を重ねて行きました。
工房には大塚さんの作品がずらり。無造作におかれている作品の一つ一つに技術の工夫が施されており、そんな作品を見せていただきながら大塚さんとアイディアを膨らませて行きます。
設計側と制作側。立場の違うことで、物をみる視点が変わるので、パソコンで図面を引く以上のアイディアがこの工房で生まれました。
大塚さんが以前作った桐の箱。
同じ箱でも、組み方や接着の仕方、木目の方向や表情など、ひとつひとつの箱に異なるコンセプトがあり、その度に大塚さんが考えたことを教えていただくことが出来ます。
大塚さんが以前製作した、茶筒。
とても小さな茶筒を、丁寧な仕事で見事に仕上げていました。
大塚さんは箱だけでなく、茶筅なども製作しています。
この茶筅は黒柿をつかって製作されています。自然がつくる墨のような濃淡が美しいです。
大塚さんと一緒につくる、新しいコレクションボックス。完成しましたらまたご報告したいと思います。
長谷川
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