無垢栗材のカラーボックスの納品。

 

 

夏に製作した、栗無垢材のカラーボックスを納品してきました。

 

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納品先は、宮城県石巻市の熊谷産業さんのオフィスです。

 

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震災で津波の被害にあった熊谷産業さんは、自分たちの手でオフィスを再建したそうです。
 
そんな手作りの空間に収まった、ラビーダの栗のカラーボックス。
 
同じく被災地である福島で伐採された、栗材で製作しました。

 

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カラーボックスの上に飾られた花瓶の下には、コースターが添えられていました。
 

このコースターの素材が、熊谷産業さんの扱っている素材です。

 

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コースターの素材はスレートと言われる、石です。
 
古くは、「硯石(すずりいし)」と呼ばれた、薄く割れる石です。
 

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2011年11月撮影

 
震災の年、石巻を訪れた時に建てていたこの地域の震災住宅の屋根は、熊谷産業さんのスレートを使って葺いていました。
 

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2011年11月撮影

 

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2011年11月撮影

 
屋根に使われるスレート材は、日本伝統のもの。 
石巻の「雄勝石(おがついし)」の品質は古くから有名で、最近では東京駅の改修工事の際に屋根材で使われたことでも有名です
 
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そんな熊谷産業さんとラビーダの渡部社長とは旧知の仲。
 
石巻と郡山は近い距離ではないですが、お互いに何度も行き来し、交流を深めさせていただいてます。
 

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オフィスの外壁に使用されている素材は、「茅(かや)」
 
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津波で流された社屋を改修するにあたり、石巻さんの茅で外壁を仕上げたそうです。

 

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熊谷会長と渡部社長。
 
震災当時の苦労を共にし、深い絆で結ばれている二人です。 
こんな時代だからこそ、日本の伝統を見直し、後世に伝えていかなくてはいけないと、この日も意気投合しました。
 
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薄くはがれることが特徴の、天然のスレート石。
 
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最近では良質なスレート材は国内では希少になってしまい、スペイン産の輸入も増えているそうです。
 
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スレート石も、外壁に使うことができます。
 
いろいろな形に削ることで、壁に表情が出ます。
 
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銅の見切りがかっこいいです。
 
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海外の茅事情をお聞きしたところ、大変興味深いお話が。  

 

デンマークを代表する世界的家具デザイナー、フィンユールの盟友であり最大のサポーター、家具職人のニールスヴォッターさんの孫は、現在デンマークで茅葺き職人をされているそうです。(写真の方です) 

 

世界的名工のお孫さんとも、お仕事を通して親しくしているという熊谷さん。 
そのおかげで、熊谷産業さんはデンマークの家具に興味を持ったとお話してくださいました。
 

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床のフローリング材も自分たちで漆を塗って仕上げたという熊谷さん。
 
熊谷産業さんのオフィスは、手仕事によって仕上げられた温かい空間でした。
 
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カラーボックスをご注文していただき、歓迎してくれた熊谷産業さん。
この度は本当にありがとうございました。
 
熊谷産業さんのように、ラビーダもますます日本の伝統技術を生かした手仕事・物作りに励んでいきたいと、強く感じることができました。 

 
 
屋根剤をスレートで葺くことをお考えのお客様がいましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください

 

近県での施行であれば、責任持ってラビーダがお手伝いさせていただきます。
 

 
長谷川