aテーブルの特徴

2013年に誕生した、ラビーダのオリジナル家具の「aテーブル」。

今ではラビーダの定番家具として、会社のアイコンとも言えるような家具となりました。

(aテーブル誕生当時のブログはこちらをごらんください。)

そんなaテーブル、何がどれだけ工夫されているのか。なかなか今までまとめて説明したことがなかったので、お伝えしたいと思います。

まず第一に特徴としてあげられるのは、「足の形状が2本脚」ということ。

この形状にはいくつものメリットがあります。

最大のメリットは、不確定人数での使いやすさ脚の間に入る椅子の数が限定されないため、友人や親兄弟、親戚が集まる時でもそのままのテーブルで集えます。

さらに構造上の強度天板が長くなっても対応出来る構造となっています。(天板のサイズが大きくなっても対応できます。)

そして、この形状にはとても長い歴史があります17世紀の英国で作られていたテーブルが現存している他、アメリカのシェーカー教徒が長く作り続けてきた歴史があります。時代を超えて愛される形状なのです。

もちろん2本脚の形状にはいくつかのデメリットもあります。

一つ目は「加工や組み立てに、熟練の技術を要する」ということ。そう簡単に大量に作ることはできない形状なのです。

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しかし逆に、熟練の技術を要するということで、「日本の伝統的な木工技術」を活かした設計になりました。ヨーロッパで生まれた2本脚の形状ですが、ラビーダのaテーブルには「四方胴付きほぞ接ぎ」「通しほぞ接ぎ」「割り楔ほぞ接ぎ」と日本古来の技法をふんだんに取り入れた形状になっています。

ただ、容易に分解ができない構造のため、輸送時にロスが大きい(コストがかかりやすい)というデメリットがあります。

それでは、一般的な4本脚のテーブルのメリット・デメリットについても考えてみたいと思います。

まず大きなメリットは「加工・組立のしやすさ」です。そのため、大きな工場などで大量生産的に製作することに向いた形状と言えます。

そして「輸送時にコンパクトに分解できる」ということもメリットでしょう。輸送コストの削減につながります。

量産に向く形状ということから、世界中で大量に作られ消費されてきた形状でもあります。そのため「テーブルのアイコン的なイメージ」が4本脚になってしまっているようにも感じます。テーブルをイメージすると、まず最初に頭に浮かぶ形状はきっと4本脚ではないでしょうか。

ではデメリットはどうでしょうか。

一つ目は、4本脚の形状は、構造的に強度が出しにくいという特徴があります。そのため、「強度を上げるための部材が多くなる」ということが挙げられます。

そしてaテーブルと比較するならば、「脚の間に決まった数の椅子しか入らない」ということも大きなデメリット。人数が増えた時の対応が難しくなります。

テーブルの素材についても、説明したいと思います。

aテーブルの素材は「北海道 大雪山系で伐採された高樹齢のミズナラ」や「北海道産の樹齢100年程度のナラ」の「無垢材」を削り出して製作されています。画像は北海道大雪山系で伐採された高樹齢ミズナラの年輪部分です。

ここまで木目の詰まった材は、世界的にも珍しいものになります。

「希少」で「最も家具に適した材料」を使用して作られています。

無垢材のメリットは、何と言っても「経年変化の良さ」です。美しく飴色に変化する木目の木肌は、使えば使うほどに魅力的に変化していきます。そのため、古くなればなるほど、「美しい家具」へと変化していきます。

そして無垢材は「メンテナンスがしやすい」こともメリットです。手をかければかけるほど、肌触りが良くなり、長くつかうことに喜びを感じる家具へと変化していきます。

それでは無垢材のデメリットはどうでしょうか。

お客様から良く寄せられる言葉は、「扱いづらいイメージ」があるそうです。家具屋から見ると、決してそんなことはないのですが、「手間がかかる」というイメージは多くのお客様が持っているように感じられます。

「同じものがない」ということもデメリットでしょうか。一本一本の木の木目は全く違いますので、同じ形のテーブルを製作しても一つ一つ表情が違う、個性的なテーブルになります。

大量に作ることが難しく、希少な素材を使用するため、量産品と比べると「価格が高い」と感じられる方も多いというデメリットもあります。

aテーブルの素材は、すべて日本の材料、国産材で作られています。

手間がかかり、限られた資源の中、たくさん作ることはできないのですが、それでも国産材を使うことにラビーダはこだわっています。

地元で採れた木を使って生活すること。太古の昔から、人間はそうやって暮らしてきました。

地元で採れた材料には、親近感が生まれ、そして地元の自然を再生させることにつながります。

ラビーダのこだわりの詰まったaテーブル。

そんな本物の家具を、「普通の価格」でお届けするため、部材寸法の統一や材料の流通経路の開拓など、合理的に改善を続けています。

aテーブルは原材料のナラ材や電力・物流コストの高騰などの理由により、4月からの価格改定が決まっています。

3月中はお値段据え置きですので、どうぞお求めのお客様はお急ぎください。webで購入されれば送料などお得になるサービスも実施中です。

長谷川