メンテナンスと経年変化について

今日から5月。朝から小雨ちらつく日曜日ですが、皆様はゴールデンウィークは満喫していらっしゃいますでしょうか。

 

さて、今日は祝日ということもあり、家具のメンテナンス方法についてお話しいたします。

今回は無垢材家具のメンテナンスについてです。

過去にメンテナンスについてブログでもご紹介させていただいておりますが、今回は汚れ落としのことと木部の経年変化についてより詳しくご説明いたします。

 

今回は約2年半ほど使ったaテーブル(小樽オーク)のメンテナンスいたしました。

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天板は乾燥し、シミも所々付いていました。

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脚部は同様に木部が乾燥し、汚れが付着しかなり黒ずんでいました。

 

無垢材家具のメンテナンスのやり方は大きく分けて3つです。

汚れ落とし

木地調整(サンディング)

塗装

 

現在ラビーダの主要家具類はオイルフィニッシュにて仕上げてあります。

オイルフィニッシュは木部にオイルを吸わせて木地を守る塗装になります。塗膜は薄いため傷はつきやすいのですが、容易にメンテナンスができ木の持ち味を十分に活かせる塗装です。

 

 

まずは木部についた汚れを落としていきます。

通常のメンテナンスでは①と②を同時に行いますが、今回は汚れが酷かったので先にがっつりと汚れをとりました。

 

[準備するもの]

○ぬるま湯

○自然系の石鹸(マルセイユ石鹸やオリーブ石鹸など)

○ウエス(使い古した布など)

 

1  ぬるま湯に自然系の石鹸を少量(小石程度)溶かします。

石鹸はできるだけ自然由来のものをお使いください。一般に売られている洗剤は界面活性剤により洗浄能力が強いため、木部の油分をとりすぎてしまうためです。

2  石鹸水ができたらウエスに染み込ませて、固く絞り汚れた木部をガシガシ拭いてください。

3  これで木部の表面に付いた汚れ(手垢と埃が結合したもの)がほとんど取れます。

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汚れで真っ黒になりました。

 

4  木部の隅々まで汚れを拭き取ります。その後、1時間程度きちんと木部を乾かします。

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写真左側が汚れを取ったもの。右が汚れたままのもの。

汚れを落とすだけで木の表情が全然変わります。

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とても綺麗な木の色が出てきました。

 

そして次に木地調整です

油分がなくなり乾燥した木部は毛羽立ち、ガサガサしています。

 

1  サンドペーパーで木部の表面を削ります。

木目方向に沿わせるようにサンドペーパーで全体を平均的に削っていきます。この際、天板面に汚れが付着しているとサンドペーパーが目詰まりして削れなくなるので、交換しながら削ってください。

2  サンドペーパーは粗いものから細かいものへ変えて削ります。

木部を手で触りきちんと削れているか、凹凸はないか、確認しながら作業を進めます。

3  自然光に当てて全体をみて傷がないか最終確認します。

 

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出張メンテナンスでお客様にレクチャーさせていただいた様子です。

 

③家具用オイルを塗ります。

 

1  全体に均一にオイルを塗ります。

刷毛やウエスでオイルを木部全体に塗りこみます。

2  余分なオイルをウエスで拭き取ります。

オイルフィニッシュはペンキとは違い、塗りっぱなしではなくウエス等できちんと拭き取ってください。拭き取りすぎということはないのでウエスにオイルがつかなくなり、手で木部を触ってもベタつかないくらいが目安です。

3  乾燥させます。

夏場で一晩〜1日。冬場で1日〜2日。触らずに乾燥させてください。

 

以上でメンテナンス完了です。

 

After

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木部に艶が戻り、シミなども綺麗になくなりました。

 

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写真左が新しいもの。右手のものが5年もの。木目がより優しくなり、黄金がかった色味になってきました。この色味から小樽オークはゴールデンオークと呼ばれています。

 

製作後三ヶ月

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製作後約2年半ほど

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楢材の特徴である虎斑と呼ばれる模様も、年月がたつほどに全体に馴染みます。そのため真新しい時に主張が大きかった虎斑も徐々に馴染み、目立たなくなってきます。

 

無垢の家具は使えば使うほど、いい味わいが出てきます。

しかし、メンテナンスを怠ると悪くも変化してしまいます。

年に1度はオイルメンテナンスをしてあげてください。きっと新品以上に生まれ変わると思います。

 

 

ラビーダでは販売した家具は全て下取り買取や修理をしております。

専門の職人もいますので他者で買われた家具の修理なども承っております。

年月が経ち生活が変わって使わなくなったものも修理して必要とする人に再び繋ぐ。

今までのものも、これからのものも安心してお使いくださいませ。

 

 

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