Kvadrat(クヴァドラ)というテキスタイルメーカーをご存知でしょうか?
デンマークで1968年に創業されたクヴァドラ社は、家具の張り地やカーテンなどの豊富な種類と品質の高さで瞬く間にヨーロッパでシェアNO.1になったテキスタイルメーカーです。
ヨーロッパでは、一般家庭からオフィス、病院、学校、ホテル、交通機関の内装などあらゆる場所でクヴァドラの生地を見ることができます。
また、第一線で活躍するデザイナーやクリエイター、アーティストなどと積極的にコラボレートし作品を発表することで、インテリアのトレンドの中心として世界中から注目されているメーカーでもあります。
そんなクヴァドラ社の生地の中でも、特におすすめの生地がHallindal(ハリンダル)65です。
ハリンダル65は1965年に、女性家具デザイナーのNanna Ditze(ナナ・ディッツェル)によってデザインされました。上の写真は、ナナがデザインしたヴィンテージのND-01です。
ハリンダル65は、耐久性の高さと、鮮やかな色合いが有名です。
発表されて50年近く経った現在でも、未だ魅力が色褪せることのない、本当におすすめの生地です。
様々なカラーの張り地があります。
素材はニューウールが70%、ヴィスコースが30% 。
ニューウールとは、新しい羊毛だけを使っていることを示しています。再生羊毛を混ぜていないことを表示したい際によく使われます。羊毛は耐久性が強いことから今でも再生ウールを新しいウールに混ぜていることがあります。100%newウールなのか、再生を含むウールなのか、注意深くウールを観察すると二種類存在していることに気づくことができます。
ヴィスコースとは、レーヨン素材の一種で、最も古い自然素材の合成繊維です。 シルクの代わりとしてドレスによく使用されていたほど、光沢や質感に優れています。主原料は木材パルプです。木材の中にあるセルロースを取り出して糸としています。精製されたパルプに薬品を加え粘性のヴィスコースとし、それをまた繊維状に再生しています。
ハリンダル65は、10万マーチンデールと、非常に耐摩耗性に優れる生地です。
マーチンデール(値)とは、生地の耐摩耗度を図る方法の一つとしてマーチンデール法によって計測された数値です。日本ではあまり馴染みのない数値ですが、海外では一般的に使用されることが多いです。数値の大きい方がより高い耐摩耗性があります。(1万〜4万マーチンデールで一般使用用、4万マーチンデール以上で公共や商業施設での使用向きとされていますので、ハリンダル65の丈夫さがお分かりいただけるかと思います)
色数は全58色。染色性に優れた素材だからこその、鮮やかな発色が実現しています。
ソファだけでなく、クッションにもおすすめの生地です。
ハリンダル65以外にも、クヴァドラ社からは様々な魅力ある生地がたくさん発表されています。
鮮やかな発色のフェルト状の生地や、織りにこだわった生地など、一見の価値あるファブリックサンプルが、デンマークからラビーダへたくさん届きました!
ぜひ一度、本物のインテリアファブリックに触れてみてください。
本当に質のいい生地は、丈夫で綺麗で、生活を豊かにしてくれます。
どうぞこの機会にお出かけください。
長谷川
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