安達太良の眺めを得るために選んだ、この丘。強い山風が吹く冬の朝、家の中は薪ストーブの暖がめぐって、日だまりのように穏やかです。薪の火で豆をゆで、丘の斜面から菜を摘む。キッチン横にしつらえた作業場でうどんを打ち、客人と語らいながら、もてなしの料理をつくる家の主。五感の求めるものに素直で、飾らず、丁度いい「ふつう」のくらしがこの家で始まっています。出会いは二十余年前。一棹の水屋箪笥を、生涯使う「生活のうつわ」として引き受けてくださったのが、施主のY様です。きずなを20年つないだ水屋箪笥は、江戸末期〜明治初期の作。新築を祝って、経年で生じたゆがみに手直しを施しました。
27.55坪
新築から壁や床のリノベーション、棚の製作から家具のコーディネート、メンテナンスまでどんなことでもお気軽にお問い合わせください。店頭では専門知識をもったスタッフが、住まいに関するご相談を承ります。