日本人のこころの木

 

もう5月もあっという間に終盤ですね。最近は雨の降ることも多くなり梅雨が近づいているのかなと感じます。梅雨時期の紫陽花は好きなのですが、じめじめ天気はどうも苦手です。

 

さて、今回は栗という木ついてご説明しようと思います。

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奥会津で出会った樹齢180年の巨木。この出会いがラビーダを根本から変えてくれたと社長は感じているそうです。

 

まず、栗と言ったら皆様は何を思い浮かべるでしょうか。ほとんどの人が食べ物のことを思い浮かべるのではないでしょうか。栗ご飯に栗羊羹などのイメージが強いですよね。

しかし、栗の魅力はそれだけではないんです。寧ろ、クリは私たち日本人には関わりが深いものなのです。

クリの歴史はとても古く、日本最大の集落跡である青森県にある三内丸山遺跡からクリの建築材や土木用材、木工材や燃料材や栗の実のカスなどが出土しています。このことから、今から約5000年前の縄文時代中期から住まいや食料としてクリは栽培され使用されてきたのだと分かりました。

 

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三内丸山遺跡[2008年に渡部社長が実際に訪れました。]

クリは日本の固有種です。日本では平安時代の書紀には京都の丹波地方で栽培が始まリました。万葉集や日本書紀、古事記など古い文献からにもクリは出てきており、特に日本人にとって身近な存在だったことも伺えます。

 

「日本人のこころの木」と言えるクリは大きく分けて3つの使用用途があります。

 

まずは木材です。

クリがなぜ重宝されたかというとその特徴です。クリには多くのタンニンと呼ばれるポリフェノール成分を含んでおります。このタンニンが木材を腐りにくくし、水にも強いことから家の土台や線路の枕木などに使われてきました。

クリはその硬さにも特徴があります。乾燥していないナマの状態では柔らかく加工性に優れていますが、きちんと乾燥させると固く狂いも出にくい優れた材料になります。その特性から広葉樹でありながら建築材にも家具にも使用することができる数少ない材料なんです。

 

次に食料です。

クリは秋に実がなり、その実は美味であることから古くから楽しまれてきました。特に日本人はクリが好きで品種改良をしながら今日も栽培しています。おいしい和菓子や栗ご飯など、日本の秋の風物詩の代表とも呼ばれるものですね。世界にもクリを使った食べ物はあり、その優れた栄養成分と旨味から好まれているようです。

 

最後に染料です。

先に述べたようにクリにはタンニンが多く含まれます。そのため樹皮や葉やクリの渋皮を水に溶かし、草木染めとして衣服や反物などを染めてきました。色は深い茶色になり、タンニン成分が生地に染み込みより長持ちします。現代では人工的に作られた染料も数多くありますが、植物から取る天然成分なのでより安全です。

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ラビーダのオリジナルタオルも草木染めの新タイプを現在計画中です。

人間は昔も今も植物と共に生きてきました。現在は文明も発達し、植物や木材を触れる機会が減ってきてしまっているように思えます。それに現代に生きる人々は昔よりこころに病を抱えていきています。

これは文明の進歩がこころにとっての幸せの形ではないと表しているのかもしれません。こころを支えてきたものは何か。それは何千年と共存し命を与えてくれた自然という存在です。

 

「自然ー人ー未来」

 

ラビーダが理念としている三方よしの考えの核は何千年前からあったように思えます。

 

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命を与え、文化を与え、幸せを与えてくれた「こころの木 クリ」

是非ラビーダへ体感しにご来店下さい。

 

 

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