窓の大切さ(あたらしい家づくりの教科書より)

IMG_7543

よい家は【窓】が決め手。これは昨年出版されベストセラーとなっている「あたらしい家づくりの教科書」の文中の抜粋です。

「窓は弱みにも、強みにもなる」とお話しいただいているのはYKK AP株式会社商品企画部長の水上修一さん。

・家づくりは「窓」が大事

・家と健康の大敵「結露」は「窓」で退治

・「窓」の性能は家の性能に直結する

・高性能なエコハウスには「樹脂窓」

・日本の「窓」は変わる

などなど、窓づくしの興味深いトピックスを文中では語ってくださってます。

いくつか抜粋してご紹介することで、少しでも「窓」に興味を持っていただければ、とブログに書いてみることにしました。

IMG_7545

まずは、多くの方が家の中で感じているであろう「足元が寒い」現象。

この現象は、窓で冷やされた冷気が降りてくる「コールドドラフト」現象によって引き起こされます。

健康に良いとされる「頭寒足熱」とは全く逆の「頭温足寒」は、温かい空気は上へ移動し冷たい空気は下へ移動してしまうため引き起こされます。

この現象を防ぐ最も効果的なことは「窓で空気を冷やさないこと」。

性能の高い窓を選ぶと、窓自体が冷たくならないため空気を冷やしません。

IMG_7550

では、性能の高い窓とはどんなものなのでしょうか。

欧米で新築される住宅の窓の6〜7割は「樹脂窓」が出荷されているというデータがあります。

中国、韓国などのアジア諸国でも、樹脂窓は一般的に普及しています。

しかし日本では、未だに新築住宅への窓の出荷を調べると約半数がアルミ窓。欧米やアジアで普及している樹脂窓の出荷割合はたったの15%です。

なぜこのような現象が生まれてしまったのでしょうか?

実は世界のほとんどの国では、地球環境や国民生活を重視し省エネや健康対策として窓の断熱性能(U値)基準を守ることが義務化されています。このU値基準をクリアするためには、アルミ窓では不可能です。

 

U値は「熱貫流率」という「熱をどのくらい伝えるか」を表したもの。数値が小さければ小さいほど熱を伝えにくい、つまり断熱性能が高くなります。

一般的なアルミ窓のU値を調べると、一枚ガラスではU値は6.5(ペアガラスでもU値は4.7)。

樹脂窓の場合、ペアガラスでU値は1.5まで下がります。(トリプルガラスであればなんと0.9!)

 

アルミ窓と比べると樹脂窓は、最大で7倍以上も断熱性能に差が出てしまうのです。

IMG_7551

最近は断熱性能に関心が高まり、U値を競う商品開発も多くなってきたように思います。

しかし、窓のそもそもの目的は、「空気を防ぐ=機密性能」「雨などの水を防ぐ=水密性能」「台風などの強風を防ぐ=耐風圧性能」の3つが目的です。その他にも「騒音を軽減する=遮音性能」「不審者の侵入を防ぐ=防犯性能」「火災の延焼を防ぐ=防火性能」など様々な性能を求められる建材です。

暮らしの心地よさや安心感、安らぎなど、窓から受ける恩恵は計りしれません。

「窓を選ぶことは良い家を作ること」は、窓を考えれば考えるほど、なるほどなと思わされます。

IMG_7553

窓の多様な性能の中で、なぜか日本は「断熱性能」で出遅れてしまいました。

しかしだからこそ、窓をきちんと選ぶことが「高性能な良い家」を作る近道、最もコストパフォーマンスの高い方法です。

ぜひ多くの方に「高性能な良い家」を実現していただくためにも、窓に興味を持ってもらいたいと思います。

なぜなら、窓の性能は健康に直結するから。

窓の性能が低いと、結露の発生が多くなります。

結露によってカビが発生し、カビを食料とするダニが室内に発生すると、喘息やアレルギーの原因となります。

それだけでなく、窓の結露は建物内部へと広がり(内部結露)目に見えない梁や柱などの構造材を傷めます。非常に高価な住宅の、寿命を延ばし次世代に残す資産とするためにも、窓の性能選びは大切なことなのです。

 

ラビーダでは、下記にご紹介する樹脂窓を標準で使用しています。

商品urlをご紹介いたしますので、ぜひ覗いてみてください。

 

トリプルシャノンシリーズ:http://www.excelshanon.co.jp/product/uf_series/

YKK APWシリーズ:http://www.ykkap.co.jp/search/index.html?s=window_apw

 

IMG_7554

少しでも、住宅の性能にご興味湧きましたら、新建新聞社から発行されている「あたらしい家づくりの教科書」をお求めください。

ラビーダ店頭でも販売している他、郡山市内の大型書店でも販売しています。

専門書のカテゴリーであるにも関わらず一般書店での販売が広まっていることや、amazon住宅カテゴリーでの売れ行きランキング1位を獲得したことからもわかるように、大変にわかりやすく、そして本格的な書籍となっております。

家づくりを考え始めましたら、必読の書となっております。是非ご一読を。

 

あたらしい家づくりの教科書公式サイト:http://newecohouse.net/

 

 

長谷川