施主様の話②(ラビーダに決めるまで)

こんにちは、長谷川です。

前回に引き続き、施主様と社長との話をお送りしたいと思います。

 

ラビーダで家を建てる前に、実は別のハウスメーカーさんと契約直前までいっていた施主様。

大きなドラマがあった前回でしたが、まだまだドラマは続きます。

 

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施主様:やっぱり、家を壊してたってことが大きかった。二月いっぱいでもう壊しちゃってたから。震災の関係で。

 

奥様:家自体は震災でも大丈夫だったんですけど。その壊した物を持っていくところが、二月いっぱいだったらちょっと安く持っていってくれるって言うので。

 

施主様:半額ぐらいだったね。どうせ建てるんだったら壊しちゃえってなりました。

それと、倉みたいな倉庫みたいな建物も敷地に建っていたんです。で、その隣に自宅があって。その倉庫は残したかったっていう親父の気持ちもあったんですよ。

 

奥様:はじめはね。

 

施主様:で、ビルダーさんとは母屋と隠居と二軒別々に建てるって言う話になったので、倉庫も壊さなくちゃってなりまして。

 

奥様:それで壊したんですよね。

 

施主様:だからこの面積がとれたんです。

 

奥様:そういった話が進んで無ければ、こっちに倉庫が残っていたかもしれない。

 

施主様:敷地の半分は倉庫だったんです。

 

社長:なるほど。これもすごい話だね。壊してくれていたおかげで、ラビーダのプランが成立しましたからね。ビルダーさんが段取りしてくれていたんだね。

 

奥様:そうですね。

 

社長:経緯を全部聞いてみると、一般のビルダーとラビーダでやる場合の、まったく違った価値観の住宅の建て方をどっちも経験されたんだよね。

 

奥様:そうですね。

 

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社長:客観的に言って、ビルダーさんの家も安くないですもんね。私も知っていますから、だいたいのビルダーさんの見積もりのレベルは。大手だともちろんスケールメリットはどこかにあるように見えても、やっぱり箱売りだけになっている側面もありますしね。

やっぱり(お二人がビルダーさんでは)腑に落ちなかった理由って言うのは、生活がイメージできないとか、生活の質感とか、暮らし方っていうのがちょっと見えてなかったっていうんで、不安があったんでしょうね。

特に、お二人は例えばカフェとか、そういう生活や暮らしにすごく興味関心が高いというか。

 

施主様:好きですね。

 

社長:こうやって生活を見させてもらうとやっぱりね、素敵に暮らされていますよね。そんな暮らしに対する基本的な知識と経験を積んでいたので。

 

施主様:実際その、ビルダーさんのキッチンがあまり良い物ではなくて。既製品のものがただ付いているだけというか。それでずっとあのキッチンで良いのかなって言ってて。ラビーダみたいなキッチンのほうが良いんじゃないかなって、店頭のラビーダのキッチンを見て思ったんですよね。

 

社長:やっぱり、お母さん的な女性目線ですよね。

そもそもうちも、住宅とは何かと聞かれると、暮らしの重心っていうかへそがやっぱり台所なんですよ。やっぱり台所にへそがあるっていうか。

ま、これは私が言っていることではなくて、過去に建築家の中村好文さん(→「紙漉の家」設計者)や吉村順三さん(→本「建築は詩」著者)が言っていた言葉なんですけどね。

結局このキッチンがお客様にとって、ご家族にとって、最適になるかどうかっていうことなんですよ。ただ既製品もってきて、ハイどうでしょうっていうのはもったいない。結構なお金をかけててね。箱にお金は掛かっているんだけど、やっぱりお客さんの暮らしって言うのは別物になっているビルダーさんが多いんですね。

 

施主様:そうですね。

 

長谷川:やっぱり、契約直前までいってたビルダーがあったから、いい比較対象ができたという。

 

施主様:そうですね、すごくそれはあります。

 

長谷川:いきなりラビーダよりも、よくわかったってことでしょうか。

 

施主様:そうですね、進み方とか。話の進み方がまったく違うっていうことがわかりましたね。

 

奥様:そのビルダーさんは、実際契約が近づいてきて、不安なこととかを営業の人に聞くと、それは現場監督に聞いてくださいとか言われまして。そこで答えをもらえないって言うことも、えっ?っていうか。契約が決まってから聞くの?っていう感じで。で、話だけは進んでいくので、そういったところが特に不安の残った点ではありました。

 

社長:中身や仕様が既製品なので、見積もりがマニュアル化されてるせいだと思うんです。一般のビルダーはその会社に関わらず、ほとんどそうなんですよ。だから細かい部分は関係なく、すぐに契約まで行ってしまう。

 

施主様:そこに怖さがあったんですね。自分の想いじゃない感じがして。伝わらない感じと言うか。会話してない感じと言うか。

 

社長:自分の想いをそこの家に反映されないっていう不安感、箱はできるんだけど大丈夫かなっていうか。自分が納得できる家具とか暮らしが、、、、

 

施主様:できないなぁっていう感覚ですね。

 

社長:でもそこに普通は気がつかないんだよね。家具は、家が建ったあとだから。あとでいいよ、ってみんな言うじゃないですか。感覚的に今の常識っていうか普通って言う感覚はそうなっていますよね。住宅展示場を見て、そこで絞り込んで。自分のイメージに近いところに、住宅を依頼すると。それが普通ですよ。

本当はビルダーさんで家を建てても良いんですよ。ちゃんとした家具屋が最適な家具も一緒に考えることができれば、良い家になるんです。でも、普通はそういうことするとややこしくなっちゃうし、契約できなくなっちゃうんですよ。中身がカスタマイズされちゃうから。全部、家具まで入ったところまで見届けてから、契約になりますから。なかなかお金が入ってこないんですね。ということは、商売としては非常にリスクを伴う。だって決まるかどうかわかんないことを前提に、突き進んでいくわけですから。ラビーダの住宅はまあ、そういうことを選択しているんです(笑)

 

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社長:そしてもう一つ、知れば知るほど、考え抜くようになっちゃうんです。こっちも教えちゃうし、お客様が勉強しますから。これ、逆のジレンマに陥るんですよ。住宅のことがわかっちゃうと組み合わせが変わります。これは非常にややこしくなっちゃうんです。

 

施主様:ラビーダさんに決めてから、私たちも勉強しましたね。

 

社長:だからね、こういう仕事していてジレンマなんだよね。いまはもう頭の中ですっきりしたんですよ。うちの住宅は究極のトータルコーディネートなんだってことがわかって。ま、本当の結晶体なんだね。だから、そもそも、だれでもどこでもが建てられるってわけにはいかないんですよ。

aチェアとaテーブルはだれでもどこでもいいんですけど。こと家に関しては、違う。これはお客様の納得と、共有共感、そして信頼関係ができないとできない。それが無いとビジネスライクになっちゃうんで、淡々とやるしかなくなるから。トラブルがあったからって普通待ってくれないじゃないですか。仕事、どんどん遅れちゃうし。

信頼関係による家づくりっていうのはね、これからのジャンルですね。住宅産業っていうのは日本のビジネスのこれからかもしれないってのが、いま感じていることです。

 

これからどんどん経験値があがってきて、うちで100棟もやればね、パターンができてるんでわりと経験をもとに、お客さんに的確なアドバイスや時間を浪費せずにやる方法が身に付くと思うんですけど。そこまで行くにはもうちょっとかかりそうですね。だから、真面目にやればやるほど住宅っていうのは、時間かかっちゃう方に進む、と。

 

施主様:でも楽しかったですね、待ってる時間って言うのも。住宅について考えてる時間が。

 

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社長:うちの新沼もやっぱりすごくよかったでしょ?

 

施主様:よかったです。やっぱり話の分かる人って、なかなか普通いないんだと思う。普通のハウスメーカーとかで、専任の設計の方とかいないですし。

 

社長:やっぱり新沼って言う人柄と人材が、真面目すぎるくらい真面目だし、ラビーダのことを一番熱く思っているスタッフでもあるんですね。だから彼が一番うちの柱になったんです。

 

施主様:新沼さんでよかったです。

 

社長:新沼君でよかったでしょ?

 

奥様:ブログとか見ていると、好きな家って新沼さんの設計の家が多かったんですね。やっぱり新沼さんだなぁと。

 

社長:実際見られたのはどこでしたっけ?Yさんと、Hさんと、私のうちと。あれ、それだけだっけ?

 

施主様:あと毎日を愉しむ家

 

社長:やっぱり四軒くらいは見てるんですね。

 

施主様:白河の家も見る予定だったんですけど。都合が合わなくて。

 

奥様:外見だけはみてきました。

 

施主様:まわりぐるぐるして(笑)

 

社長:K邸ですね!K邸も実は新沼君の設計なんですよ。

 

施主様:外の感じを実際見て、中のほうはブログで。すごく雰囲気がよかったです。

 

社長:いろいろ見られて決められた、ということですね。

 

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社長:それでラビーダに決められてからですけど、最終最後の見積もりとか、予算面での客観的な話をすると。新沼君と私も常々話をすることなんですけど、ふくれない予算を作れない物かと話してるんですよね。

 

施主様:ふくれましたね(笑)

 

一同:(笑)

 

施主様:ふくれあがりましたよね。

 

奥様:ふくれましたね。

 

施主様:がんばって働かないとと思いましたね(笑)

 

奥様:そうですね(笑)

 

施主様:僕らは小さな家でもよかったんですよ、面積的に。ただ両親はまわりが大きな家が多いので、やっぱり大きくないとと。見栄えしないとみたいなところがあったみたいで。たぶん予算オーバーしてもしょうがないって言う気持ちがあったんだと思うんです。

 

社長:常々そこでも悩むところなんですね。予算のことでストレスを与えるということはどうなんだということを、新沼君には諭していることなんですよ。結局一番最初にコンサルティングをしないといけないところなんですよ、予算というものは。施主様の予算の希望額と、夢を叶えるための現実的な見積もりとが出てきて。その二つが折り合いがつくかということなんですよね。見切り発車をしてしまうと破綻してしまうんで。

 

施主様:新沼さんが、自分がやりたいことを提案してくれたりだとか、グレードがあがったりだとかそういうことで楽しそうにしていると、そこを削っちゃいけないんじゃないかなって思ってしまって(笑)

 

社長:新沼君、今回熱かったね(笑)新沼君は今回一番楽しかったみたいですよ、これまでの歴代の家の中で。口では言わないけど、どうだっていう、ドヤ顔したい感じでしたよね、最後は(笑)

 

一同:(笑)

 

施主様:うちらはグレードをもうすこし落としても良いんじゃないかって話してたんですけど(笑)

 

社長:新沼君は、お父さんの顔色も見たんでしょうね。

 

施主様:それはあると思います。

 

社長:お父さんの、普通じゃ困るよっていう気持ちを。だから今回は多分、ご夫婦お二人だけじゃうまく行かなかったんだと思います。ご両親との葛藤があって、それがうまく良い方に行ったということかもしれないですね。お父さんも厳しいかたじゃないですか。夢もあるし経験もされてるし。だから二世帯住宅のいいところがたまたま出たと思います。

ま、新沼君を本気にさせたというか、新沼君のことを買ってくれたことはすごくこの住宅には反映されたよね。信頼関係なんだよ、最後は。新沼君の力量を信頼してくれたという。だから、住宅って大変だばい?

 

長谷川:大変ですね。やっぱり打ち合わせの回数は多かったんですか?

 

施主様:いや、そんなでもないですね。すんなり決まったというか。

 

社長:すんなり決まったよね。プレゼンまでは一発だったよ。このプランは一発だった。ほとんど基本プランでいったよね。

 

奥様:そうですね。

 

社長:微調整はあったけれど、それは当然だから。だからうまくいく物件って、スパンっていくんですよ。

 

施主様:いいね!って感じだったもんね。

 

奥様:うん。

 

社長:ちょうどこの曲がり屋みたいな(プランが)、ピッタリいったんだね。

 

施主様:L字っていうのは言ってなかったですもんね。でもうちらもL字が良いんじゃないかって言っていて。両親もそう思っていたみたいで。それがL字できたんで(笑)あ、Lだ!って(笑)

 

社長:ラビーダのLですね(笑)

 

一同:(笑)

 

社長:偶然ですけどね(笑)

やっぱり、お互いの心が通うときにはなにか生まれるんだな。相談って心が通い合うための話でしょ?要するに相互理解なんで、相談はなにをするかっていうのは、情報を交わすことと心が通い合うって言うことがないと。住宅はいろんな山を越えていく必要があるので。で、いろんなことがおきますから、住宅ってのは。やっぱり心が通うかどうかはイコール信頼関係なんです。これが本当にすごい大変な条件だよね。だから新沼君もそうだし、新沼君を中心としたラビーダのスタッフにも人間関係が大事。

 

施主様:実際、うちと両親がもめるっていうことはそんなになかった、家を建てるということに関しては。金銭的なときに、大丈夫かなっていうのはあったんですけど、意外にすんなりと。

 

社長:お母さんも、最後は顔が笑顔にね、なっててくれたような気がしましたけれども。二世帯はやっぱり大変ですよ。やっぱり価値観が違ったりね。後は、老いては子に従えで、息子に一任するくらいの話にならないと。

 

施主様:そういう部分はあったとは思いますけれど。

 

社長:人間模様がすごかったんですね。決まるまでがね。

 

施主様:決まるまでがすごかったですね。

 

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最後はみんなでラビーダのLで記念撮影!

 

ラビーダで家を建てるという決断にいたるまでの、社長と施主様の話。

家を決めるということは人生を決めるということ。施主様が考え抜いてラビーダを選んでいただいたという経緯がすごくよく伝わってきました。

話はまだまだ続くのですが、長くなってしまいましたので続きはまた後日。

次回は住んでからの話の予定です。

 

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長谷川