オリジナルのドアレバーの製作を進めています。
樹脂や木材で、ドアレバーのサンプルを製作しました。
このサンプルを、真鍮で今回は作りたいと考えています。
これまで、ラビーダの真鍮のドアレバーは、海外のデットストック物や国内の少量生産のものをセレクトしていました。
しかし、とうとう、定番のドアレバーが廃盤になってしまうという悲しい知らせ。
これを機に、新たにオリジナルの理想のドアレバーを製作することが決まりました。
今回、はじめての金属プロダクトの製作となるため、金属プロダクトを多くデザインしているALLOYの山崎勇人さんにご相談させていただきました。
ALLOYさんは、金属のドアレバーだけでなく、木製家具につかう特注の引手やつまみなども独自にデザインしており、木と金属のコンビネーションに熟知されています。
東京の下町、台東区の蔵前エリアに事務所を構えるALLOYさん。
今回のドアレバーは、下町の町工場で、伝統的な鋳込み技法で製作できそうとのことです。
打ち合わせを重ねながら、ステンレスの既製品のドアレバーの構造を応用し、既存の錠前と組み合わせる仕様に決まりました。
これからサンプルの製作に入っていきます。完成品が楽しみです。
ALLOYの山崎さんが、以前にデザインしたポストを見せてもらいました。
ステンレスの本体に、メープルの無垢材をあわせたポストです。
蔵前にある、焼き菓子と革製品を扱う素敵なカフェ、CAMERAさんのために製作したポストだそうです。
蔵前は今、モノ作りをされてる方がたくさん事務所を構えているクリエイティブな街の一つです。
ご近所の家具デザインをされているmonocraftさんにもお邪魔させていただき、家具のことをあれこれお話聞かせてくださいました。
monocraftの代表、清水さんはスウェーデンのカペラゴーデン(Capellagården)に留学されていた経験から、椅子の隅木がスウェーデン流だそうです。
デンマークの家具のつくりとはまた違う、優しく丸みのあるデザインの隅木でした。
ディティールに地域性がでることも、木製家具の面白いところです。
清水さんがスウェーデンのカペラゴーデンで製作した木箱は、北海道のスタンプが押された木材を使って製作されたそうです。
ラビーダで扱う材料で、もっとも価値があり、もっとも希少な北海道産ミズナラ、通称小樽オークに、清水さんはスウェーデンで出会い、その木材を丁寧に木箱に仕上げていました。
今ではヨーロッパでも、そうそう見ることが出来なくなった、小樽オーク。
ラビーダの持つ在庫も、もう残り僅かとなってきました。
日本が世界に誇る、この良材の魅力を、もっと多くの方に知ってもらえればと思います。
そのようなわけで、大変に実りの多い東京出張となりました。
長谷川
Tweet
|
|