福島市のS様邸は、今までのラビーダの家で、もっとも性能の良い家づくりを目指しています。
東北で性能の良い家を増やすことを目標にしているドットプロジェクトの皆様にサポートいただき、設計面・施工面の両面でアドバイスを頂いています。
住宅性能を上げるために大切なことの一つが「家の気密」です。
どんなに良い建材を使い、たくさんの断熱材を使ったとしても、隙間だらけの家では冷たい空気が外から侵入してしまします。
きちんと気密のとれた家にするため、完成時だけでなく、施工途中で気密測定を行い、確認を行うことが大切です。
S様邸でも、気密シートを施工した段階で、性能アドバイザーの横山さん立ち会いのもと気密測定を行いました。
(横山さんは、岩手県釜石で高性能住宅のエネルギー対策・施工を行うイーシステム株式会社の代表でもあり、ドットプロジェクトの主要メンバーの一人でもあります。)
熱を感知するサーモグラフィーカメラを駆使し、住宅から逃げる熱の出入り口を調べる横山さん。
開口部と呼ばれる「玄関」や「窓」は空気や熱が出入りする場所です。開口部に無駄な隙間ができないようにすることで、高気密な住宅づくりができます。
外部と内部を貫通しているダクトの周辺は隙間ができやすい場所です。
念入りに気密テープで隙間を抑えます。
これでもか、というほどに念入りに隙間を潰していきます。
窓周りの気密シートも、隙間が出やすい箇所です。
気密テープを貼るコツを横山さんに教えていただき、大工さんたちの施工のレベルも上がっていきます。
気密測定器を取り付けます。
今回は小さな窓をシートで覆い、機械を取り付けます。
窓から強制的に排気(空気を外に出すこと)を行い、その抵抗を測ることで家の隙間を測定することができます。
気密測定器の全体像です。
気密測定器の内部には、強制排気をするためのファンが付いています。
気密測定をコントロールする機械です。
気密の測定結果は、相当隙間面積(C値)として表します。
隙間相当面積とは、家全体の隙間面積(㎠)を、住宅の延べ床面積(㎡)で割ったものです。
この数字が小さければ小さいほど、隙間が小さい家ということになります。
S様邸の相当隙間面積(C値)は0.4㎠/㎡。
1㎡の床あたり0.4㎠の隙間しかないという結果が出ました。
横山さんにも合格をいただくことができ、嬉しい限りです。
高性能の住宅をつくるため、これからも手を抜かない丁寧な施工を進めていきたいと思います。
長谷川
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