こんにちは、長谷川です。
先日ご報告しました新Lテーブルと一緒にM様に納品しました、ビスポークのモジュールシェルフについて今日はご報告したいと思います。
幅90×高さ78×奥行き33(cm)
ビスポークとは、注文家具のこと。「話しを聞かれながら = be spoke」が語源になっていて、お客様と対話をしながら一つの家具を作り上げていきます。
これを可能にするのはラビーダと家具職人さんとの密な関係性です。
ラビーダスタッフの伊藤さんや三崎さんが図面を描き、職人さんと打ち合わせをしながら何度も工房に足を運び、仕上がりを確認します。形だけでなく素材の選別や使い方、細部の仕上げかたなど双方でよく話し合っておくことがクオリティーにつながります。
今回はLテーブルと素材をそろえて、道産ミズナラ(小樽オーク)を使用して製作しました。
仕上りを確認する三崎さん。
コーナーの木組みの技法はあられ組継ぎ。別名、石畳と言います。
ビスは真鍮製のマイナスビスを使用しています。
棚ビスの金具も真鍮製です。納品時、隣に置かれたM様の真空管アンプのつまみも真鍮製で、小さな共鳴に嬉しくなりました。
扉は引き戸となっています。柔らかい手触りのつまみも職人さんの技術の賜物です。
脚は高さを抑えるため台輪にしました。
窓枠ぴったりの高さにするためです。隙間は5mmもありません。
無事設置できたかに見えたシェルフですが、社長と三崎さんが木目をチェックすると、、、少しずれてる!左右を逆に設置してしまいました。
急いで入れ替え作業です。
「きれいな木目だねぇ〜」
木目も無事そろいました!
道産のミズナラは低い気温で成長するため、木目が詰まっていてとても美しいです。
それは言い換えると、とても成長が遅いということ。一年間でたった3mmしか幹は太くなりません。幅80cmの材は樹齢300年を超えていると言います。
それだけ貴重な素材ですが、ミズナラで出来た家具はきちんとした手入れをすることで、樹齢の分だけもつそうです。つまり樹齢300年の材を使った今回のモジュールシェルフやLテーブルは、理論的には300年もつということ。M様のお家は三世帯住宅。世代を超えて引き継いでいってもらいたいという思いを込め、技術と経験を結晶化させて製作しました。
お陰さまでラビーダ一同、大満足の仕上りに。素敵な機会をM様ありがとうございました。
次回はラビーダのビンテージ家具について報告したいと思います。
長谷川
Tweet
|
|