こんにちは、長谷川です。
ミズナラのLデスク二つとLチェア二脚をいわきのN様邸(HOME SWEET HOME)に納品させていただきました。
N様邸はラビーダにとってとても思い出深い家。
2011年の3月11日、N様邸の地鎮祭の直後に地震が来ました。
そんなN様邸ももう三年目。外壁のレッドシダーがいい味の経年変化を見せていました。
Lデスクは二階の子供部屋へ納めました。
引き出し付き、四本脚、北海道産のミズナラを使ったデスクになります。
もうすぐ小学生になるお兄ちゃん。父と子が机を並べて着席です。
N様のお家は元気いっぱいの男の子二人兄弟。二人はどんな使い方をしてくれるのでしょうか。
弟くんはデスクよりもおやつに夢中?
おやつということは、、、珈琲タイムです。
仕事の合間に美味しい珈琲をごちそうになってしまいました。
器も素敵です。みんなで楽しい珈琲タイム。
休んでばかりはいられません。以前購入していただいたLチェアー、座面のレザーにしわがついてしまいました。伊藤さんのメンテナンス講座の始まりです。
まずは全体の汚れをおとします。堅く絞ったぞうきんに、泡立てたオリーブ石けんを含ませ拭いていきます。使っている石けんは300年の伝統をもつマリウスファーブル社のマルセイユ石けん。適度な油分を残しつつ汚れをしっかり落とせる石けんを使います。
次は保湿です。蜜蝋とホオバオイルでできたラナパー社のレザートリートメントを馴染ませていきます。レザーも人間の肌と同じですね。洗浄と保湿をしっかりしてあげることで若返ります。
最後は乾拭きです。しわやたるみが消えていきました。
見てください、このハリとツヤ。
続いてLテーブルのメンテナンスです。汚れや毛羽立ちを落とす為に軽くサンドペーパーをかけていきます。だいたい320番くらいが目安でしょうか。
そしてオイルを馴染ませていきます。ラビーダの家具用オイルは特注品。伸びがよいため塗りやすく、べたつきを抑えるために乾燥時間の違うオイルを何種類もブレンドしました。
身体に優しい自然由来のオイルです。長谷川もここぞとばかりにはりきってオイル塗り。好きな作業なのです。
伊藤さんが磨き上げます。
輝きを取り戻しつつ、栗のタンニンによって木目がよりいっそう深く際立ちました。
この木目の味わいは、150年を生きた栗だからこそ。
木の家具は樹齢の分だけもつと言われています。そして一年一年と木に味わいが増していきます。
150年後、このテーブルはどんな味わいに育っているのでしょうか。
実際に見ることはできないですが、想像するとワクワクします。
そんな大人たちの様子を高見の見物です。
家全体が成長していく家とでも言えば良いのでしょうか。
経年変化を楽しめるのは無垢の木で作ったものならではです。
薪棚には美しく並べられた薪が。薪仕事の担当は子供たちだそうです。
小さな頃から木に触れ、木とともに成長していく子供たち。
今後どのような大人になっていくのでしょうか。
家造りは、そこで暮らす家族の生活とともに歩んでいくということ。
建てて終わりではありません。
子供たちの成長とともにラビーダも成長していけるよう、今後とも頑張っていきます。
長谷川
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