こんにちは、長谷川です。
ラビーダに本日3台のLテーブル[S]が入ってきました。
製作したのはもちろん捧さん。
無塗装で入荷してきたLテーブルに、社内職人である佐久間さんが捧さんの仕事を引き継いで最後の仕上げをしていきます。
床に養生がわりの毛布を敷き、天板と脚を並べます。
今回も、素材はもちろん道産のミズナラです。上の写真はミズナラのフリッジ材の木口。
フリッジ材は縦11.8cm×横18.4cmです。年輪の詰まり方が伝わるといいのですが、、、
年輪と年輪の幅は1mmにも満たない部分もあります。
フリッジ材を上部から撮るとこんな感じ。独特の虎斑(とらふ)の出方が美しいです。
このフリッジ材は北海道大雪山系で伐採された樹齢約300年のものです。
家具材として世界中で愛されるオーク材、その頂点といわれるものがこの北海道産のミズナラです。
北海道のミズナラの木目の詰まり方は、普通のオーク材とはひと味もふた味も違います。
かつての日本はその価値を知らず、貴重な樹齢250年オーバーのミズナラ材をフリッジ材として西欧諸国へ大量に輸出してしまいました。
そのようなわけで、日本人には馴染みが薄く、とても貴重になってしまった木材がこの北海道産ミズナラなのです。
ラビーダでは、以前から、この貴重な国産材ミズナラを使って、世界レベルの家具づくりをしていこうと活動してきました。
国産材、メイドインジャパン、そして福島から世界へ。
ラビーダの選ぶミズナラは、最高クラスであることに誇りとこだわりをもっています。
そんな希少なミズナラ材ですから、いつまでも材料が続くわけではありません。
今ラビーダがストックしている道産ミズナラ材が尽きてしまったら、このクオリティーの家具づくりは続けていけないかも、、、いつもそんな不安が頭をよぎります。
ちなみに上記の写真は、今回入荷したテーブルのスケール感がわかるように佐久間さんに横になってもらったところです。天板の長さは125cm!
今、ラビーダが確保できている道産ミズナラの量は、だいたいテーブルで100台作れるかどうか。
今までラビーダで製作してきたテーブルの数を考えると、残り100台はあまりに少なすぎます。
材がある限りは、全力で家具を作り続けたい、そしてもっと日本の方に、国産材であるミズナラが世界でトップクラスの評価をもらっているオーク材であることを知ってもらいたい。
そんな気持ちから、これからラビーダで製作するであろう、およそ100台の道産ミズナラの家具には一目でそれとわかるような焼き印をいれて行くことが決まりました。
Lテーブルには、脚部の貫の裏側に、焼き印が入ります。いつか、道産のミズナラ材がなくなってしまったときにも、テーブルを見ることでその価値が伝わるように思いを込めて。
まるで祭壇のように組まれ、焼き印を押していく儀式の始まりです。
ラビーダ社内の家具職人の佐久間さん。ラビーダの魂を佐久間さんからテーブルに込めていってもらいます。
よーく熱した焼きごてを、
テーブルのセンターに。心を込めて。
まずはラビーダのロゴ。そしてメイドインジャパンの文字を入れていきます。
大量生産が当たり前の世の中。海外の工場で作った家具で溢れていますが、家族と同じくらい自分のそばにいる存在の家具が、誰が作っているのかわからないことが普通になっていいのでしょうか。
ひとつひとつの家族のために、ひとつひとつ気持ちを込めていきます。
そしてラビーダのロゴの隣には、
北海道産ミズナラの文字が入ります。
最後はオイル塗装で仕上げていきます。まずはオイルを用意して。
一心不乱に塗っていきます。
木目がより明確に、活き活きと現れていきます。
オイルの臭いを嗅いで鮮度を確認する佐久間さん。職人ですね。
まずは一枚塗り終わりました。
ぼろ布でオイルをしっかり木に馴染ませていきます。
真剣な佐久間さん。
そこに怪しい視線が、、。三崎さんが乙女なポーズで佐久間さんを見つめています。
不思議な光景です。
一体、三崎さんの狙いは何なのでしょうか。
三崎さんの不思議な動きも気にすることなく、職務に集中する佐久間さん。流石です。
どうやら三崎さんは佐久間さんのお手伝いをしにきたようです。
ラビーダの象徴であるLテーブルはこうしてステッフが心を込めて仕上げていきます。
メイドインラビーダ。ビバ!ラビーダです。
そしてこの木目の美しさ。ビバ!ミズナーラ!!
オイルフィニッシュが終わりました。
三枚の天板。木目の性格がどれも違うことがお分かりいただけるでしょうか。
↑右端。
↑中央。
↑左端。
この木目の個性の強さ、個体差もミズナラ材の大きな特徴であり面白さなのです。
ぜひとも本物のミズナラを見に、ラビーダへ。
この魅力は、見て、触って、ほかの材と比べてはじめて気づくものかもしれません。
日本人とは昔から深い関係のあった広葉樹。そのひとつのミズナラが、世界最高峰の家具を作る材料だなんて、なんだか素敵じゃありませんか?
日本の方にもっとミズナラの魅力を知ってほしい。これがラビーダスタッフ一同の願いであります。
ちなみに今回の125×80×70(cm)サイズの道産ミズナラLテーブル[S]のお値段は185,000円(税抜き)。
同じサイズのロシア産のオーク材で作ったLテーブル[S]が175,000円(税抜き)ですので、一万円しかちがいません。
手軽に最高の日本産の木材の家具を味わってもらいたいという社長の熱い思いからです。
どうぞ皆様、Lカフェでお気軽にミズナラのテーブルを体感していって下さい。
手作りスコーンをご用意してお待ちしております。
スコーン職人、長谷川でした。
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