こんにちは、長谷川です。
三崎さんのデザインしたオーダー家具の納品に行って参りました。
今回はアルバムを収納するためのシェルフ、デスク、スツールのセットです。
チークの美しい木目が際立つよう、それぞれの家具を並べると木目がそろうように設計されています。
デスクの引き出しはチークの無垢材を使用しています。
引き出しの無垢板の板目の木目と、天板の突板の柾目の木目。
より引き出しやすくするための手がけも、職人によってシンプルに削りだされています。
デスクの脚も無垢材を木目方向が垂直になるよう切り返してつないでいます。より長く使うことができるよう、傷つきにくくメンテナンスがしやすくなる工夫です。
ベンチとしても使えるブックシェルフです。N様が中に収めるアルバムのサイズから、シェルフのサイズが決まりました。
シェルフとまったく同じ高さにそろえたスツールです。
奇麗に整列します。
N様邸を想定したレイアウトです。
想定通りに収めていきます。
おかげさまで、N様からはイメージ通りと嬉しいお言葉。二百点満点いただきました。(!!)
ブックシェルフの戸枠は無垢材で作っています。表面は突板で覆うため、わざわざ無垢板を突板の分、削り薄くして収めています。また、引き戸の溝も、無垢材を削り溝をほっています。
こういった細かい仕上げは、図面ではなく、職人さんの判断によるもの。より美しく仕上げるために、現場では職人による高度な判断をしながら製作しています。
こちらは図面による仕上げの工夫です。
建具をよけるための溝と、デスク周りの配線を逃がす溝を、意匠的に施しています。
そのため、既存のダイニングテーブルと同じ幅のデスクを設計することが可能になり、来客時にそなえ、大きなテーブルとして使うことができる意図を持たせることができました。デスクの溝はホットプレートやお鍋のときの配線を逃がすのにうまく使えそうです。
デスクの溝も、職人さんの計らいで、無垢材を突板の縁にそってまわしています。
今回の製作で一番手間がかかったのは、この溝のディティールだったと職人さんからは言われました。無垢材を削りだしたパーツが丁寧に処理されています。
デスクをダイニングテーブルにつなげて使用する際には、シェルフをベンチとして使うことが可能です。シェルフを大人が乗っても大丈夫なように補強を施した背景には、N様からの、窓を開ける際に踏み台として乗っても大丈夫なものにしたいという要望より生まれました。
今回のN様との出会いは、つくばでの家具屋の家の見学会。つくばのカフェ、メモリーズ様よりご紹介されて、家具を見るために見学会に来られたそうです。
今回のN様の要望は、
・アルバムの入るシェルフ
・書き物をするデスク
・ダイニングテーブルとデスクが繋がり大きなテーブルにしたい
という3つでした。
納品時に、完成したものの感想をお聞きしたところ、シンプルでベストな方法を提案してもらえたと嬉しいお言葉をいただけました。さすが三崎さん。今回のデザインは、ラビーダの家具を毎回お願いしている職人さんにもほめられたそうです。さすが三崎さん。
チークの素材感が、既存の部屋の雰囲気にあっていて、新しく家具が入ったのに前より広く感じると言ってもらうことができ、嬉しい限りです。
部屋のために設計された一点物の家具。
オーダーメイドの家具は、特別なことではございません。
ご興味ございましたら、是非一度、プロの視点を聞きにご相談にいらしてください。
その際、図面や写真等、お住まいのことがわかる情報をお持ちいただけると、より詳しく提案することができますのでぜひお持ちいただければと思います。
皆様の、暮らしを助ける家具と家の相談屋、ラビーダでした。
長谷川
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