今日から2月。2015年ももう一ヶ月過ぎてしまったんですね。
しかし、冬はまだまだこれからが本番です。世間では風邪が流行っているみたいなので皆さんもお体お気をつけ下さい。
さて先日、椅子の張替をいたしました。
今回の修理品はハンス・J・ウェグナーのYチェアになります。
before
今回の修理依頼内容は3点
○座面(ペーパーコード)の張替
○木部サンディング→オイルフィニッシュ
○背面の割れの修理
現状
○座面のペーパーコードが伸びて隙間が空いてしまっています。
○木部が乾燥し、染みのようなものが所々あり背面クラックが1カ所ありました。
通常Yチェアに使われている紐はペーパーコードと呼ばれている紙を結って紐状にしたものを使います。紙と聞くとその強度を心配される方がいるかもしれませんが、全く心配ありません。むしろ大の大人が引っ張ったりしてもまず切れる事はありません。
ペーパーコードは通常の座面のようなウレタンを使わないので、紙が湿気や汗を調整してくれる効果があります。なので夏の暑い時期にお尻が蒸れずに快適に使用できるんです。
before
背面の割れ
まず古いペーパーコードを外します。
その後木部をサンディングして汚れや染みを除去して家具用オイルでフィニッシングします。
さて本番はここからです。
ペーパーコードを一本一本丁寧に編み込んでいきます。
ペーパーコードの張り替えは一本一本を編み込んでいきますので意外と時間を要します。優れた張替職人さんでもYチェアの大きさで一日一脚が限度です。
そして仕上がったものがこちらになります。
after
今回の依頼主は約10年ほど前にラビーダで家具をご購入頂いたお客様です。
椅子はどうしても座面の革や布、クッション材などが使っていくうちに劣化してしまいます。劣化したまま使うと身体がそれに合わせようと無理な体勢をつくるので健康面でも大きく影響します。
ラビーダでは自社で販売したものに関して、より修理や張り替えなどのアフターメンテナンスに力をかけています。きちんとしたものづくりをしている家具は手を加えながら何世代も使っていけます。
今お持ちの家具で何か困った点などあれば、お気軽にスタッフにお問い合わせ下さいませ。
saku
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