テーブルのメンテナンス

ここ2日間、郡山市は少し肌寒い気温になっております。最近は日中の気温の変化がとても大きいので皆様お体崩さないようにお気をつけ下さいませ。

さて、先月末に十数年前にラビーダでテーブルをご購入されたお客様の下へテーブルのメンテナンスに行ってまいりました。

今回のメンテナンス品はデンマークのBRODRENE ANDERSEN社というメーカーのアメリカンチェリー無垢材のエクステンションテーブルです。

 

before(手前半分は写真を撮る前にサンディングしてしまいました。。右半分がメンテナンス前です)

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今回のテーブルはとても綺麗に使われており状態もかなり良かったです。

 

基本的なオイルメンテナンスの行程は以下のとおりです。

①表面の汚れ落とし

②木部のサンディング

③オイルフィニッシング

 

①表面の汚れ落とし

天板に付いている米粒などの付着物を取り除きます。これは日常テーブルケアをする行程と同じで、固く絞った布巾などで簡単にとれるものはこの段階で取ってしまいます。

 

②木部のサンディング

これがいわゆる本番です。削りの作業になります。

天板を削るというとまず慣れていない方だと抵抗があるかもしれませんが、メンテナンスでは機械で削るわけではなく紙ヤスリを使い手で削っていきます。

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テーブルの天板などの平滑な面には硬質スポンジに紙ヤスリをまいて木目方向に動かして削っていきます。

基本的には紙ヤスリで削るといっても0.2mm〜多くて0.4mm程度です。因に1mm削るのはまず手では不可能に近いので安心して削っていきましょう。

 

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天板端はエッジをなめないように慎重に。

 

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徐々に紙ヤスリも荒めのものから細かいものに変えていき仕上げていきます。

 

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そして仕上りはきちんと見て触りましょう。手で触ってざらつきが無いか、光に当てて局部的に艶が出過ぎていないかを確認します。なかなかこの辺りは慣れないと難しいのですが。

ここまで出来れば9割方完成です。このサンディングの仕上りで全て決まると言っても過言ではありません。慣れるまではゆっくり丁寧に作業しましょう。

 

③オイルフィニッシング

家具用オイルを刷毛又はウエスで塗っていきます。

ラビーダで使用している家具用オイルはヒマワリ油や桐油、クルミ油などの自然素材のみを配合したものになります。市販で売っている自然系オイルをうたっている商品には塗料用シンナー(石油系溶剤)を多く含んでいるものも数多くあります。石油系溶剤は身体にとても有害なので気をつける必要があります。

 

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オイルを全体に塗ったらウエスを使い余分なオイルをきっちり拭き取ります。

オイルフィニッシングとペンキの大きな違いはここですね。ペンキは塗りっぱなしで仕上りですが、オイルフィニッシングは余分な油分を拭き取り仕上げます。だから刷毛目なども残らず誰でも綺麗な仕上りになるんです。

 

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これでメンテナンス完了です。所要時間は約1時間程度です。

オイルメンテナンスをすると木肌も別物のように艶やかに生まれ変わります。

 

今回のテーブルメンテナンスのオイルフィニッシングに関しても家具の構造や塗装の種類によっては施工できない場合があります。現在使用しているテーブルのメンテナンスや修理のご依頼などございましたらまずはお気軽にご相談下さいませ。

 

M様、ご依頼頂きありがとうございました。

 

 

saku