今日で5月も最終日。あっという間に1ヶ月が過ぎますね。連日暑い日が続き、郡山の最高気温は30度近く上がることも多くなってきました。暑さが苦手な私とは反対に、生き生きと成長している植物たちはとても嬉しそうに見えます。
さて、先日お客様よりご依頼がありテーブルをメンテナンスいたしました。
今回はFredericia Furniture(フレデリシア・ファニチャー)のボーエ・モーエンセンの”6284”Dining Tableです。
約10年ほど前に大塚家具店様でご購入になり、今回他の家具のメンテナンスにお伺いの際にテーブルメンテナンスのご相談を受けました。
通常、大手家具メーカーの保証期間は約3年間です。しかし、多くの家具は3年ほどではガタはでません。しかし、7〜10年ほど経つとテーブルであれば傷がつき、椅子であれば座面のなどヘタレが出てきます。そういった時に修理やメンテナンスをどこに頼むのかとても皆様悩まれるそうです。そういったお悩みから今回テーブルもメンテナンスさせていただきました。
Before
(天板表面)
(天板裏面)
表面は油分がすべて抜けてシミなどができ、白くぼけていました。
裏面は油分は若干残っておりました。白い部分は日焼けしていない楢材の元々の色味です。
『家具の仕様と現状』
[仕様]
○6284 DiningTable:Borge Mogensen(デザイン):Fredericia Furniture(メーカー) オーク材 ソープフィニッシュ仕上げ
[現状]
○木部全体の乾燥(塗装の油分抜け)
○大小の傷と汚れやシミの付着
○割れやガタつきなし
『メンテナンス内容』
①木部の汚れ除去
②木部のフルサンディング
③ソープフィニッシュ仕上げ
今回はオイルフィニッシュではなく、ソープフィニッシュで仕上げました。
ソープフィニッシュとは石鹸の油分で木部の表層を保護する方法です。この塗装方はヨーロッパで昔から使われている塗装方法です。
石鹸の油分で木部を保護するので、ウレタン塗装のように塗膜をはらず 木材本来の質感を味わえます。そして、オイル塗装との違いは濡れ色にならず木材本来の白さを生かすことができます。
汚れはオイル塗装に比べてより付きやすいのですが、メンテナンスを重ねていくと石鹸が木質まで浸透し水分にも少しづつ強くなると言われています。
After
白く美しい木肌が際立ちます。
左側がオイル仕上げ。右側がソープ仕上げ。
素材や塗装方法などによって木の家具は全く表情を変えます。それぞれにあった方法でメンテナンスや修理してあげることで、より良く味わい深く家具は成長していきます。
愛着持って使っている道具だからこそ、永く大切に使っていただきたいものです。
ラビーダでは当社で販売したもの以外でご購入された家具の修理も承っております。お困りの際にはまずはラビーダまでご相談くださいませ。
T様 今回もご依頼いただきありがとうございました。
saku
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