ビンテージトレイの新規製作
先週の暖かさが嘘のように、ここ数日は寒い日々が続いていますね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。ラビーダでは10月中旬から１階にある２台の薪ストーブを始動させております。外は日に日に寒くなっていますが、ストーブの暖かさはやはり心地よいものですね。ご来店の際には、今冬新しく入荷したストーブ(Heta)の温かさもご体感してみてください。
さて、先日新たな試みをいたしました。
今回はビンテージ小物を再現、新規製作いたしました。
北欧家具が好きな方なら、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
DANSKのビンテージのチークトレイです。
こちらは同型のトレイが３サイズあり、大・中・小とスタッキングも出来ます。ラビーダでもお取り扱いはありましたが、現在では一番大きい803のみ在庫がございます。
今回はお客様から中サイズのご注文があり、ビンテージではなく新規で製作する流れとなりました。
[size W515xD250xH37 素材 チーク材]
しかし、今回は同サイズの現物がありませんでしたので、今あるトレイを採寸。そして、図面に起こし、サイズを変更しました。図面製作も細かな採寸があったために、多くの時間をようしましたが、さらに実物の製作もとても苦労いたしました。
引き手部分は持ちやすく湾曲しています。
脚部は薄い木部の反りを防ぐために、蟻桟と呼ばれる桟を通しています。
ビンテージ品と呼ばれる品を修理や製作させてもらっていますと、多くの技術やアイディアを学ばせてもらえます。もちろん作業は難しいものがほとんどで、なかなか上手くいかない部分もあります。半世紀以上前に限られた機械の中で製作してきた職人たちのことを考えると、その素晴らしい技術を学びたいと思うのです。
しかし、このような機会はなかなか無いのが現状です。ラビーダを想い、チャンスを与えてくださるお客様に感謝しながら日々精進していこうと思います。
S様 今回も誠にありがとうございました。
因みに、今回の製作で在庫分も１枚製作いたしましたので、ご来店の際にはその細いディテールをご覧になってみてください。
saku
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