約10年前にご購入いただいたお客様より座面修理を承りました。
椅子はデンマークのビンテージチェア「CH-33」チーク材です。
ハンス・ウェグナーが1957年にデザインし約10年間のみ生産されていたものです。(2012年にカールハンセン&サン社よりオーク材・ビーチ材にて復刻されました)
後ろ姿も素敵です。
今回のご相談は、「レザーの隙間からウレタンが劣化し粉が落ちてきてしまう」ということでしたので、Leprahaun chair hutte様へ内部クッション材の交換を依頼。レザーは傷みもなく油分が飛んでいるだけでしたので、オイルメンテナンスを施しました。
CH-33は座面を取り外して張替えが出来るタイプではないため、レザーの切れ端部の処理を黒テープでスッキリきれいに納めていただきました。
また、レザーのメンテナンスはタピール社のレーダーオイルを使用しました。
タピール製品は天然素材のみを使ったレザーケア商品です。こちらのレーダーオイルも原料は、ひまし油、なたね油、バルサムテレピンオイル、オレンジテレピンオイル、酢、のみとなっています。【Tapir / タピール】
使い方は簡単です。
はじめに瓶を良く振ります。次に、レーダーオイルを柔らかい布に含ませて均等にのばし、軽くマッサージするようにしてなじませます。
乾いたら、きれいな布で乾拭きし余分な油をとります。
このレーダーオイルは、汚れを落としながら油分を補うオイルですので、革をしなやかに保ち、防水・艶だし効果も少しあります。そしてなんと木製品にも使えます。
無事メンテナンスが完了しました。
椅子の場合、長年の使用で「内部クッション材のヘタリ」「生地の破れや汚れ」「木接着部のゆるみ」などがおきる可能性があります。そのようなことがおきても状態を見ながら最適なメンテナンスを施すことで、使い続けることができます。
家具のメンテナンスでお悩みの方は、是非ラビーダコンシェルジュへご相談ください。
N様、今回のメンテナンスのご依頼ありがとうございました。
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